酩酊状態の怪力軟体人間によるオープンワールドパズルアクションゲーム。

プレイヤーキャラは見た目動きとも可愛いですが意外に力持ち、自分と同じ大きさの岩や木箱、樽なども軽々？と運べます。特筆すべきはどんな高さから落ちてもOKな丈夫な体、関節がないかのように自由自在に動く手足、そして垂直な壁でも片手一つでぶら下がれる脅威の吸着力を持つ掌です。ただしカナヅチなのと虚空に落ちると流石に助からないのでご用心。これらの能力を駆使し、あちこちに散らばるアイテムやギミックを利用しながらワールドを脱出していきます。日本語は非対応ですが平易な英語によるチュートリアルがついてるので操作自体は直に慣れると思います。問題はヨタヨタとしたその動き、コミカルで可愛い動きではありますが仲々思い通りに動いてくれません。決して操作性が悪いわけではないですがもどかしさを楽しめるかどうか、若干人を選ぶゲームではあります。一部で人気の某外科医ゲー、茶会ゲー、義手ゲーと同列のゲームといえます。

自分は約１０時間、何とか楽しめる範囲内でクリアまで行きましたが、途中何度か「あ”あ”あ”あ”あ”～」となる場面もありました。慣れてくると体を揺すってあとちょっとの高さに手をかけて無理やりよじ登ったり、（おそらく）本来の解法でないやりかたでショートカットしたりと色々見えてくることもあります。ギミックも多岐にわたり船（筏からタンカーまで）、トラックやフォークリフト、投石機、ターザンロープにジップライン等々と満載で飽きさせない工夫が凝らされています。実績解除も単にクリアするだけではなくかなりの数になり、それなりに挑戦のしがいがあります。ただ全実績解除を目指すとなるともはや修行のレベルとなりそうで自分はほぼ断念しております^^;。

以上のように全面的にオススメとはいかないところですが価格的にもさほど高価ではなく、セール時であれば十分オススメできる作品です。