Emmi
Bursa, Turkey
 
 
接着接合の特徴
接合法のひとつにあげられる「接着」は、次のような特徴を持っている。

長所
接着しようとする物(以下「被着材」)について、さまざまな種類に対応する。また、種類が異なる被着材同士を接合することもできる。
大きさや厚みといった、被着材がどんな形をしているかに左右されない。
面と面を接合させるため、応力を分散させることができる。
軽く、仕上がりの美観が良い。
接着剤は大量生産することができ、また接合作業を自動化することが簡単にできる。
気密性・水密性があり、また接着剤の成分処方を変えることで様々な機能を加えられる。
など。

短所
一般的に、耐熱性や耐寒性はあまり高くない。
一般的に、可燃性のものが多い。
被着材の種類に対応した接着剤を選ばなければならない。
適切な接着条件を守らないと、その性能を充分に発揮できない。
一般的に、一度接着した被着材同士を分離することが難しく、解体が非常に困難になる。
被着材とは異なる物質を使うケースが多いため、リサイクルを阻害してしまう場合がある。
溶剤を使用した接着剤(プラスチック用、ゴム系など)では使用中の換気を必要とし、悪用すれば有機溶剤中毒に陥る。
など。

接着の過程
接着のメカニズムには5つ存在するが、接着剤においてはそのうちの3つが主に関わっている(物理的接着・化学的接着・分散接着)。場合によっては拡散接着も関与する。

接着は、まず接着剤が被着材の表面を充分に濡らし、次いで硬化する事で成り立つ。

接着は一部を除いて、原子または分子が相互に拡散する溶接とは異なり、接合する界面(bond line)が存在する。そのため、接着力は被着材の表面状態に大きく左右されてしまい、事前に表面処理を施すことが望まれる。具体的には、洗浄や研磨で異物を取り除く、金属では防錆剤や油分・酸化物を除去する、プラスチックやゴムの成形品では残留離型剤を除去するなどがある。また、一部の被着材にはあらかじめプライマーを塗布し、接着力の向上を図るケースも表面処理のひとつにあげられる。

被着材を濡らすために、接着剤は初期に液体状またはそれに近い流体状になる必要がある。固体でも熱や圧力など外部作用により流動する状態に変化できていればよい。この流動性を持った接着剤が、基本的には被着材の接合しようとする面全体に塗布されていなければならない。接着剤の塗布には、器具(はけ、ヘラ、ローラー、コーキングガンなど)を利用した手作業による簡易塗布手法と、大量生産に対応するために専用の設備(エア・スプレー、ノズルスプレー、コーター、ビード、ディスペンサー、ポッティングマシンなど)を使用した塗布方法などがある。

次に硬化し、接合に必要な強度を持つことで接着する。その過程は、重合や硬化剤などとの化学反応、溶媒の蒸発、固体ならば外部作用からの解放や反作用にて行われる。この時、被着材の接合しようとする面と接着剤が適切かつ充分に接触していなければならず、オープンタイムを過ぎているなど接触させるタイミングを逸している様では本来の接着力は発揮されない。また、ホットメルトや感圧型、Bステージ樹脂などを除き、接着剤が充分に硬化するまで静置し養生させる必要がある。

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Comments
Eldzhun 1 Jul, 2023 @ 3:56am 
+rep
ark 10 Oct, 2016 @ 3:25pm 
makes great fries :goblin:
KaiBa [A] 13 Nov, 2014 @ 7:23am 
+rep great trader :csgogun: