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Posted: 30 Jan, 2021 @ 11:13am
Updated: 16 Nov, 2023 @ 7:43pm

◆概要◆

一画面完結型の盤面型ローグライク。

ローグライクとはいうもののパズル要素が非常に強く、どちらかといえば盤面がランダムな詰み将棋に近い。

重要なのは知識と思考力であり、一回の行動の重みはまさにローグライクと言えるほど。


◆有志日本語化MODについて◆

長らく英語でプレイするしかない本作だったが、知り合いから有志日本語化MODの存在を教えていただいた。

ダウンロードページ:https://mega.nz/file/JFZjVaCZ#Kl9vIGgCQ0WvelpUcjgc1hx3DgVKt5arwbs2fBvfgTM
※steamの仕様上普通にクリックするとシャープ以降が切れてしまうため、URLコピペでページ移動推奨

本作はプレイヤーの知識量が非常に大きなウェイトを締めており、システムやアイテムの効果を把握できるかでクリア難易度が大きく変わっている。
そのため文章を読めるかどうかでかなり違いがあるだろう。

完全な日本語化ではなく一部表記がおかしいが、ほとんど問題なくプレイできるだろう。


それ以外の情報は英語版wiki[www.qcfdesign.com]で解説されており、パズルマップの解放や各ダンジョンでクリアしやすい組み合わせなども載っているため参考にされたい。


◆戦闘面について◆

スクロールなしの一画面とコンパクトな構成だが、ローグライクに必要な要素が全て収まっていると言えるほど。

古典的ローグライクと同じく1ターン1回行動だが、空腹度は(DLCなしの場合)存在せず未踏破のマスを踏むことでHPMPが回復、弓矢も存在せず斜め移動の優位性なし。
何より(基本は)攻撃が必中のため、運要素としては敵やアイテム、マップの配置のみで純粋にプレイヤーの思考力が重要な作品。


敵攻撃前には攻撃結果が予測として表示され、HPゲージを見るとその攻撃を何回行うと倒せるか(逆に何回攻撃されると死ぬか)が表示されているのも配慮の行き届いたユーザビリティで良かった。

本作では格上のレベルの敵を倒すことが重要になってくるため、今この敵を倒すべきか、それとも先に別の敵を倒す敵か、など要所要所で考える必要があり考える楽しさがあるのが良かった。


特徴的なシステムとしてアイテムコンバートが存在し、任意のアイテムをコンバートしてゲージがMAXになると選んだ種族に応じたボーナスがもらえる(人間の場合攻撃力アップ、ノームの場合HPポーション入手など)。

そのためどのタイミングでコンバートするか、そもそもどの種族を選ぶかも重要になってきており、入る前から戦いは始まっていると言えるだろう。


◆やりこみ要素について◆

ダンジョンに挑戦できる種族は基本5+2種族、職業は16+6職業(DLCでさらに追加)。

いきなり全ての種族や職業が使用できるのではなく、特定の施設を建築・アップグレードすると使用可能に。


ダンジョンの難易度は4段階のようだが、ノーマルを一度クリアするとイージーのダンジョンはクリアしてもボス撃破報酬が得られなくなるため注意されたい。

条件を満たすと発生するクエスト以外に各ダンジョンにはどの職業でクリアしたか、(ショップ未利用などの)バッジ達成率はどのくらいかが確認可能。
そのためやりこみ要素になっているのも良かった。


また職業ごとにチャレンジが存在し、クリアすることでゴールドや新アイテムがアンロック。

他にも完全にランダム要素がないパズルマップも存在し、こちらもクリアすることでゴールドが入手可能。


ある程度進めるとデイリーダンジョンがプレイ可能に。

こちらは未開放の職業やアイテムも選ばれ、持ち込みアイテムは無料で最大4個まで持ち込み可能なためリプレイアビリティがあるのも良かった。


◆気になった点について◆

良くも悪くも思考力全振りであり、その影響で初心者救済措置要素が薄い。

特にイージーしか安定してクリアできない人が一度ノーマルをクリアしてしまうと楽な金策が防がれてしまう。
拠点ではランダムな3つの目標を達成することでもゴールドがもらえるが雀の涙ほどであり、リロールも不可能。

さらに永続アップグレードなどは(ほぼ)存在せず入場時のキャラが強くなることもないため、あまり思考力がない場合は全ダンジョン踏破できない可能性があろうだろう。


◆終わりに◆

ランダム要素が取り入れられたパズルゲーと呼ぶのにふさわしく、ローグライク要素が見事に組み合わさっている作品。

ポートレートも種族×職業の組み合わせごとに全て存在するようで、モンスター図鑑なども存在するためかなり作り込まれているほど。

グラフィックも萌えやオタクに媚びていない硬派なハイファンタジーなのが良かった。


ぱっと見非常に地味な作品だが、幸いにもα版が無料公開されている[www.desktopdungeons.net]ため触ってみるのもおすすめ。
ただしα版のためバランスはかなりシビアな点に注意されたい。


なお本作にはsteamクラウドの表記がないが、公式サイトにアカウント登録すればデータをクラウド保存することが可能。

steamの場合タイトル画面右下の先からLink Accountを選択してアカウント手続きすると良いだろう。

ただデータをクラウド化するとタイトル画面にもろにメールアドレスが記載されることになるため、スクリーンショットを上げる場合などは注意されたい。
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5 Comments
makise_sora / 牧瀬空 [JP] 16 Nov, 2023 @ 7:44pm 
そういえばそうでした…
修正しておきました!

ありがとうございます!
JezzaL00 16 Nov, 2023 @ 11:08am 
JJ神とか回避とか少数ながら一様ランダム要素はあります
TTT 31 Jan, 2021 @ 3:55am 
いえいえ、なんか細かいこと言ってしまってすいません!
makise_sora / 牧瀬空 [JP] 31 Jan, 2021 @ 3:03am 
言われてみるとたしかに古典的ローグライクとは違いますね…
少し文面修正しました!
情報ありがとうございます!
TTT 31 Jan, 2021 @ 1:55am 
デスクトップダンジョンは戦闘のランダム性が無いので、パズル要素が強すぎる点も含めて私は古典的ローグライクではないと思ってますねー。αの頃にローグライク界隈で紹介されたりしてたので、古典的ローグライクプレイヤーなら割と遊んでるタイトルではありますけどね◎