朝起きて、携帯を見ると知り合いからメールが。
オースティン「やぁ、今日も会えるかな？いつもの3つほど欲しいんだけど」
常連だ、俺が下っ端の時から付き合いがある。こいつは仕事前にいつも一発決めてから行くのがルーティンらしい。
俺「いつもありがとうな、今日はちょっとばかし安くしとくよ」
いつもより20＄ほど高くした。なんせこいつは一番のカモだからだ。
こいつは前の日の値段なんて覚えてない、なんせ買った後すぐ飛ぶからな。
俺はなんて商売上手なんだ、そう思っていた。
次の日、朝起きて携帯を見るとまたあいつからメールだ。
オースティン「やぁ、今日も会えるかな？いつものを4つ 今日は多めにほしいんだ。」
俺「おいおい、仕事前にそんなに大量に…大丈夫か？気分が落ち込んでるみたいだから今日も安くしとくよ。」
まぁ、お察しの通りこれは嘘だ。今日は100＄多くした。なぜかって？4つも仕事前にやっちゃったら仕事場で捕まっちまうだろ？顧客がいなくなるのが嫌だからな。遠まわしに断ったってことだ。
今日は我慢しなオースティン。


オースティン「OK、もらうよ。」
なぜだ？100＄高いんだぞ？なぜ買う？やめてくれオースティンお前は捕まってほしくない。
大切なお客さんだ、やめろオースティン。
俺「い…いいのか？４つも…やめといたら…」
オースティン「4つ？俺は3つで、1つはお前にさ ほら cheers 」
俺「そうか、お前が4つ買ったのは…ありがとう cheers 」
そういって2人で乾杯した。今日という日に感謝を込めて。
今までで一番気持ちのいい朝だ、オースティンありがとう。そして100＄も騙し取ってすまなかった。
そういって俺はオースティンの尻ポケットから残りの2パケをくすね取り次の顧客へと向かった。