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22.3 hrs on record
Ver.1.0f2で初回クリア。クリア後に解放されるアレンジモードをVer.1.0f5、ハードコアモードをVer.1.0f11でクリア。計19時間半で全実績解除。ファイルサイズは約1.2GB。

Pros:
  • 旧作との繋がりの示唆
  • より綺麗になったドットグラフィックス
  • 滑らかなアニメーション
  • 優れた操作性
  • 美しい旋律
  • 程よいボリューム
  • 抜群のコストパフォーマンス

Cons:
  • 攻撃予兆エフェクトで攻撃が視認しづらいことがある
  • 難易度による攻撃パターンの追加がない

より間口を広げる形で調整されたシリーズ完結作

 まずは素敵な作品を世に送り出してくれてありがとうございます。可愛らしいキャラクターが登場するも、時に残酷な影を落とすことのある世界観に魅了されました。市場での人気が高かった月下のレクイエムに寄せた2Dの続編が登場するというアナウンスからリリースを待ち望んでいましたが、その期待に十分応えてくれる内容でした。

 私は月下のレクイエムからMinoria、そして本作と3タイトルしか遊んでおらず、シリーズの旧作すべてを遊んだわけではありませんでした。Momodoraの名を冠する作品を遊んでおきながら、その中核たるモモ・レイノルとイサドラ・ドラリーナのこれまでの物語を知らないままに本作を手に取ったわけです。結果から述べれば、旧作のことをまったく知らなくても存分に遊べました。旧作との繋がりを補完するメモだけでなく、旧作との繋がりを連想させる描写によって、本作を遊び終えてから旧作を知りたくなる魅力を伴っていたように感じます。

 ドットグラフィックスはより進歩を遂げており、解像度の変更すら不可能だった月下のレクイエムよりも細かく描画されるようになっています。物語の起点であるコホ村の月明かりに照らされた村並など、光の描写がより印象に残るようになりました。それにより明るい場所と暗い場所の対比が旧作よりも際立っているように感じます。プレイアブルのキャラクターはKawaiiし、猫もなでられる。

 本作でもキャラクターのアニメーションは滑らかに遷移します。攻撃のモーションやローリングのモーションと、攻撃発生や無敵発生のタイミングが乖離していないことから、攻撃を当てたときや回避したときのSEと相まってアクションの納得感が強く感じられました。止めとして見せるフレームと中割のフレームのバランスが良いのだと思います。

 ステートごとのアニメーションは気持ち長めとなっており、攻撃を出し切るとキャンセルできないことから、コンボの3連撃は敵の行動を見ながら状況に応じて1発止めや2発止めからローリングした方がいい場合があります。このあたりのゲーム性には少し慣れる必要がありますが、次のコンボ攻撃の受付猶予が長めなことにより、遅らせてボタンを押しても攻撃が繋がるあたりで操作性の良さを感じられるかと思います。

 暗い闇が渦巻くような鐘の音色に始まり、状況ごとに用意された多様なメロディは緩急の差が大きく場を大いに盛り上げます。Koho Moonlightのようにゆったりとした曲から勇ましい印象を与えるSpringleaf Assault、旧作での旋律が含まれたラスボス戦で流れるSelin's Last Dance、そしてタイトルにもなっているエンディングで流れるサビがエモいMoonlit Farewellなど。美しい楽曲の数々は今作でも健在です。ゲームをクリア後、秒でサウンドトラックを購入いたしました。

 ゲームの難易度としてはノーダメージでボスを撃破すると特殊なアイテムが貰える仕様があった月下のレクイエムと比較すれば、そこまで難しくはないと思います。セーブファイルが消失するハードコアモード以外ではデスペナルティもありません。アイテム取得時にはオートセーブが行われ、再開時に取得したアイテムは入手済みとなっています。HPやMPを回復できるセーブポイントも、MPが尽きかける前には次のセーブポイントが用意されている按排です。メトロイドヴァニアの入門書としては程よい達成感を得られるのではないでしょうか。

 本作の目玉でもある紋章は、組み合わせによって大いに難易度を引き下げてくれます。特に中盤で入手可能となる1回だけあらゆる攻撃を無効化する「輝くイージス」と状態異常を無効化する「菊花」あたりは、性能の割に入手タイミングが早くシナジーがなくとも単体で強力な性能を持っていると思います。余談ですが、弓の瞬間火力は高いかもしれませんが強射でのスタミナ消費によって継続的なダメージアウトプットでは、現状近接攻撃に軍配が上がっているかもしれません。

 初回プレイでかかる時間は人それぞれだと思いますが、2周目以降はアイテムを集めながら進めても5時間程度で終われる程よいボリュームです。社会人にとって周回が苦にならない拘束時間のラインを心得ているのがシリーズの妙。クリア後に解禁されるゲームモードや、鐘を後回しに進めたときのテキスト差分など、リプレイを促す要素もそれなりにあるかと思います。


 私が本作で気になった点といえば、攻撃予兆エフェクトと攻撃エフェクトが重なることで敵の攻撃が視認しづらいと感じることがあったのと、難易度によるボスの追加フェーズや攻撃パターンの追加がなかったことが残念だった点です。本当に些細な点としては、後半に出てくるNPCのモモに対して話す二人称が「小さき人、あなた、司祭」で揺れていましたが、こちらは看過できるかと思います。


 月下のレクイエムは今やSteamの鉄板おすすめタイトルと言っても過言ではなく、旧作からの期待値を上回る必要があったことを思えば、制作陣の心労も想像に難くありません。月下のレクイエムのときのような攻撃パターンがわからない初見プレイ時におけるボスの手強さみたいなところから、おそらく間口を広げる形で調整された今作は、より多くの人に手に取ってもらえるものと評することができると思います。

 個人的に値段はてっきり2980円~3480円ぐらいでリリースされると思っていたので、正直安いと思いました。程よい時間で遊びきることができるメトロイドヴァニアをお求めの方におすすめです。本作でモモとドラの物語は終わりといわれていますが、いつか更に高まった技術でSteamではリリースされていない1や2を新たに描き直す形でリメイクを出してくれたら嬉しいなぁと、早くも思ったりしています。

 最後に、白いワンピに黒のニーソをはいていても、司祭なんです。
Posted 15 January. Last edited 15 January.
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19 people found this review helpful
3 people found this review funny
98.4 hrs on record
Ver.2.61よりゲーム開始。Ver.2.82にて全実績解除、45時間半要しました。単に実績獲得だけを目的とするなら20時間程度で可能かと思われます。ファイルサイズは約10GB。スマホアプリのグラブルは遊んだことがありません。

Pros:
  • キャラクター造形が秀逸
  • カットイン演出が格好いい
  • 簡易入力により入力ミスしづらい
  • クールダウンによる駆け引き
  • これはこれで面白いRPGモード
  • オンライン対戦に依存する実績がほぼない

Cons:
  • オンラインロビーで対戦待ち時間が暇

対戦格闘ゲーム下手も入りやすい親切設計が光る

 一時期放映していたアニメは拝見したことがありますが、冒頭にも記載した通り原作となるスマホアプリのグラブルを一切知りません。昇龍拳は辛うじて出せるものの咄嗟には出せず、真空波動拳はままならない程度の格闘ゲーム実力しかありません。そんなぽんこつプレイヤーが本稿を書いていることを前提としてご承知おきくださいませ。

 そんな私ですが、本作は格闘ゲームとしてかなり入りやすい類だと評したいと思います。まずは何の興味がない人が見ても、惹かれるところがあるビジュアルが挙げられます。くっきりとした陰影を伴うアニメセルシェーディングで描かれたキャラクター達は影の付け方が漫画のようであり、本当にアニメを見ているかのような造形で秀逸です。Guilty Gearなどでノウハウが蓄積されているのでしょうか、Arc System Worksさんの画作りには安心感があります。
 それらが綺麗なエフェクトを纏い、声優さんに声を当てられて、息を吹き込まれています。格闘ゲームである本作ではさらに60fpsで意のままに操れ、挙動からキャラクター性を感じることができます。風格を感じるパーシヴァルさんの佇まいや、半身を捻りながら鞭を構えるフェリさんなど、モーションなどもひっくるめてキャラクター造形が素晴らしいです。

 造形が推しポイントの一つである本作ですが、中でも奥義や解放奥義を使用した際などのカットイン演出がめちゃくちゃ格好いいのです。アニメ風のカメラでの見せ方が為されており、一時的にモデルの差し替えなどを行いながら派手なエフェクトと共に描画される様は爽快そのものです。特に二ラウンド目で解放奥義を放ったときはBGMが切り替わり、まだとどめを刺していないのにBGMのせいで勝利を確信してしまうほど高揚感があります。本作はリプレイをコマ送りできるのですが、この解放奥義演出を撮影するととてもスクリーンショット映えします。お試しあれ。

 解放奥義演出が格好いいと記述しましたが、これらは一般的な格闘ゲームでの入力方法(本作ではテクニカル入力と呼称されている)ですと俗に言う真空波動拳コマンドになります。本作では簡易入力によりコマンドが簡略化されており、咄嗟にアビリティなどを出しやすくなっています。格闘ゲームが難しいのは思った通り正確に操作できるようになるために、莫大な練習時間を要する点です。そこが解消されており、咄嗟に対空技が出せる。こんなに嬉しいことはない。本稿起稿時だとSF6などがそうした時流に乗っていますが、2020年で既に導入していたのは先見の明があってSUGOI。またほとんどのキャラでアビリティや奥義、解放奥義のコマンドは統一されており、キャラごとにコマンドを覚えなくて良いのも遊びやすいです。

 本作の特徴としてはアビリティ個々にクールダウン設定があります。画面上部のアビリティアイコンUIで自身と相手のアビリティが利用できる状況かどうかを常に読み取ることができるため、対空技を先に出させておいて相手のクールダウンを誘ってから飛び込むような駆け引きを行うことができます。おそらく原作の仕様を少し踏襲しているのでしょうけど、格闘ゲームなのにRTSやMOBAっぽいエッセンスを感じることができるのは新鮮です。

 対戦部分を先に取り上げていましたが、本作には一人用のRPGモードもあります。仲間を少しずつ増やしていき、レベルアップさせながら武器の強化を行っていきます。原作を知らなくとも空の世界でどのようなことがあったのか、なんとなく分かるように作られているのがありがたいです。一部の武器は武器スキンとして反映され、対戦モードへ還元できるのも嬉しい。ストアで最初から使えるようにバラ売りされていますが、たぶん頑張れば揃えられるのだと思います。撮れ高のたかい巨大な星晶獣とのバトルやパートナーキャラとの共闘、ローカルまたはオンラインCoopもできるのでここだけでしか楽しめない要素があるのは確か。対戦の腕前に自信がなくても、レベルとパラメータを上げまくればゴリゴリに力押しできるのも安心。

 格闘ゲームだとよくありがちなのがオンライン対戦の実績。特にランクマッチ絡みのものは一部の限られた腕前を持つ人しか取ることができません。幾らゲーム仕様を初心者に寄せていたとしてもそのような実績を見たとき、「コンプリートできないなら買わない」という選択肢があることを開発者は知るべきかもしれません。本作にもオンライン対戦の実績があるにはありますが、オンライン対戦で一勝するだけとかなりハードルが低いものになっています。他はほぼ一人で獲得できるものばかりで、実績の獲得難易度はかなり低めで優しいです。


 残念なのはパブリックなオンラインロビーで対戦待ちしている時間が暇なことです。絵文字などを交えたチャットやエモートによる交流は楽しいのですが、近年の対戦格闘ゲームでは大体搭載されている観戦機能がないのが唯一の残念ポイントです。幸い次回作ではVer.1.1より搭載されているようです。


 原作のことを全く知らずでも結構長く遊んでいました。私が開始したVer.2.61の頃にはもうそんなことはなかったと思うのですが、初期の頃は色々とバランスがおかしかった(特にフェリさんが)みたいです。Ver.2.80で追加された無敵を伴うタクティカルムーブや強制割り込みのオーバードライブなどにより、今は結構遊びやすくなっていると思います。キャラはカッコカワイイですし、世界観解説やタクティクスモードなど対戦格闘ゲーム初心者にも十分遊んで欲しいという熱量が伝わりました。次回作も遊びたいと思います。
Posted 10 December, 2023.
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33 people found this review helpful
2 people found this review funny
5.4 hrs on record
インゲームにVer.表記なし。1エピソードに要する時間は約1時間程度。約5時間半弱で全実績解除。ファイルサイズは約450MB。

Pros:
  • 短時間で遊べる
  • 誰でも完結までたどり着ける
  • 怖さを抑えるドットグラフィックス
  • 終始マウスだけで遊ぶことができる

Cons:
  • インタラクト範囲
  • 繋がりそうに見える情報の重複

短時間で誰でも事件解決にいたれる推理ゲーム

 Trilogyと言いつつもDeluxeとして4つのシナリオが入っている推理アドベンチャーゲーム。シナリオは序章と終章を合わせると計6つのチャプターから成り、それぞれで殺人事件の解決に臨みます。それぞれ単独で遊ぶことができますが、登場人物や捜査履歴の繋がりから1→2→3→指切館と進むのが分かりやすいと思われます。

 簡素ながらもうまく景観を表したドットグラフィックスは想像による補完が行える余地を残していますし、凄惨な犯行現場を正視に耐える程度に抑えてくれています。恐怖や気持ち悪さといった感情が論理的思考や冷静な推理を妨げることを考えれば、万人が名推理を行える土壌の大きな要因になっていると思われます。

 進行方法としては登場人物たちのいる場所へ足を運び、新しい情報を聞き出していきます。聞き出した情報のうち重要だと思われる情報は自動的に捜査メモに登録されていき、それらの情報を別の人物に使って新たな情報を見つけていくことになります。イメージとしてはFF2の「のばら」に近いです。新しい情報が見つかり、メモが埋まっていくたびに捜査の進展が感じられます。

 各章で画面上部に表示されている必要な情報数が溜まると推理パートへ移行します。提起される設問に対して、これまでに集めた情報からピタリとくるものを選択して次の捜査対象を割り出していきます。これを繰り返すことで事件解決まで導いていきます。

 この推理パートでは間違った情報を選択したとしても、本当にそうだろうかと自動的に問い直されて再度正しい情報を選ぶまで何度も繰り返すことになります。万人が事件解決まで誘導される一方で、誤った情報のまま推理を進めることによる破綻の分岐までは用意されていないため、このコンセプトが人によっては好みが分かれてしまうところかもしれません。
 解答が1つに限られている割に似たような情報が重複していることがあり、分かりやすくなり過ぎてしまうのは避けたい意図を感じつつも、正解を選ぶまでトライアル&エラーで同じ操作を繰り返されるもどかしさも感じました。


 時系列の入り交じりやプレイヤーへの前提情報からのすり替えなどの叙述トリックも楽しめ、正しい論理展開を行えばそれほど労せずして誰でも事件解決まで辿り着くことができます。クリックする範囲が少し分かりづらくて、何度も和階堂が人物の左右を行き来してしまう点は気になりましたが、終始マウスだけで遊ぶことができるのも気楽でした。
 理屈は分かっても共感できない1や3に対して、一番腑に落ちた2が私は好きです。皆さんもどのように思われるか、試してみてはいかがでしょうか。
Posted 28 October, 2023. Last edited 28 October, 2023.
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20 people found this review helpful
2 people found this review funny
1.7 hrs on record
Ver.1.0.2にて100分で全実績解除。ファイルサイズは約475MB。

Pros:
  • キャラクターがKawaii
  • 動作が軽い
  • リトライが速い
  • デスペナルティがない

Cons:
  • ユーザのモラルが問われる

段ボールでできた島をバニーさんがバニーホップしちゃう

 Conbunnという名前でDJを行っているバニーさんこと、ConnieさんはCardbun島では知られた存在。そんな彼女の友人であるCellさんがコンサートに必要なCD(Conbunn Discs)を無くしてしまう。コンサートの前にDiscを集めるために島中を奔走する、というお話。

 ジャンルとしてはデスペナルティのない3Dプラットフォームアドベンチャー。島の名前が示す通り、ありとあらゆる地形の材質が段ボールのようになっています。そこをConnieさんが水平方向にかなりの速度で機動力溢れる空中滑空を行えるので、移動の爽快感を強く感じることができます。ついつい連続で滑空しがちに。

 あそびの内容としては島中にあるDiscやコインを収集することが目的。時折ミニゲームとしてタイムアタックを行うセクションがあったりしますが、足切り要素などは無いので落ち着いて進めば誰でもクリアできるように作られている親切設計。収集要素の見落としに関しても、マップのチェックボックスで分かるようになっています。

 島の大半はエリアの外壁が透明のコリジョンで覆われ、地形外移動できない安全設計となっています。一部のエリアでは落下によって暗転しますが、すぐ近くから瞬時に復帰することができ、特にペナルティなどもありません。

 唯一の懸念点としてはゲームボリュームが短く、2時間以内に遊び切ることができてしまうところ。遊ぶだけ遊んでから返金して、脱兎の如く去るようなモラルのない真似だけは避けたいですね。


 本作は残念ながら日本語には対応していませんが、話の中身は難しくないのと、英語が分からなくても収集をすればクリアできるようになっています。キャラクターも可愛らしく、ちょっとした着せ替え要素があって収集作業にも身が入ります。難しいゲームで疲れている方にオススメです。
Posted 11 September, 2023.
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28 people found this review helpful
3 people found this review funny
115.3 hrs on record
インゲームのVer.表示なし、約69時間で全実績解除。ファイルサイズは約81GB。鉄拳シリーズは1、2、3、4、TTをプレイしたことがあります。

Pros:
  • 参戦キャラクターが多い
  • キャラクターの見た目が豊富
  • ギャラリーモードの充実
  • 実績取得がやさしめ

Cons:
  • 覚えることが多い
  • すさまじく長いローディング
  • 死体蹴り推奨の設定
  • モーションの判別がしづらい

魅力はあるが初心者参入のハードルは高い

参戦キャラクターが多い

 シリーズ作から多くのキャラクターが参戦しており、シリーズ初期には多かったコンパチブルのキャラクターも、共通の性質を持った技が少なくなり独自性を増したことで異なる戦い方をするように感じられ、バリエーションに富んでいます。更に異なるゲームからのゲスト(餓狼伝説のギースさんとか、FF15のつれぇわさん等)も加わっているため、好みのキャラクターがきっと見つかります。ストーリーモードで三島家の親子喧嘩に終止符を打つ豪鬼さんは鉄拳シリーズの主人公だと思いました。


キャラクターの見た目が豊富

 そんな多くのキャラクターをカスタマイズするアイテムがインゲーム通貨で購入することができ、これによってキャラクターの見た目を変更することができます。インゲーム通貨は一人用のモードでも集めることができます。オシャレなものから奇怪なものまで多くのアイテムが揃っているため、同じキャラクターでも異なる印象を与えることができます。一部のアイテムは見た目だけでなく、戦いに効果をもたらすものもあります。


ギャラリーモードの充実

 シリーズ過去作全てのムービーや設定画などが大量に収められており、これだけでかなりのお得感を感じることができます。リアルタイムで遊んでいたのなら、懐かしさを感じる方も多い筈。私は鉄拳2のBGMが好きです。


実績取得がやさしめ

 格闘ゲームとしては珍しく対人戦を占める割合が少なく、またその条件も容易に満たせるものが多いです。ランクマッチの勝利などは対人戦が苦手な人にとって尻込みする要素となりがちですが、その回数も1回のみでいいため、1回だけなら「ちょっとやってみますか」と粘れる余地があります。

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覚えることが多い

 本作を含むシリーズでは左右の両手両脚がそれぞれのボタンに割り振られているのが特徴。シリーズ初期は2D格闘ゲームと比較するとそこまで操作量が多くなかったため、比較的初心者でも受け入れやすい土壌がありましたが、今はそのように感じられないようになっています。

 格闘ゲームに限らず、どのようなゲームであっても習熟時間というものは必要になります。向き不向きであったり、把握しておくべき要素の数によってその時間は多くなったり少なくなったりします。本作の魅力として多くのキャラクターが存在していますが、これが習熟という点ではマイナスに働いてしまっています。

 対戦で勝利するためには、自身の操作するキャラと相手の操作するキャラ双方の能力と技を把握しておく必要があります。本作の技は単発で生じるものが少なく、派生して幾つかに分岐するものが大半です。キャラ数が多ければ、派生する技も含めて対応策を講じる必要性があります。

 本作の魅力として空中コンボがあります。浮かせた相手にコンボを叩き込み、相手の体力をごそっと削るのは爽快感があります。シリーズ初期に比べてその始動技は多くなりました。アッパー系の露骨な浮かせ技と異なり、立ち右キックのカウンターヒットだったりの僅かな浮きから始動するものもあります。その僅かなカウンターから一気に壁まで持っていかれ、長い長いコンボを見る羽目になります。

 シリーズ初期と比べてカウンター一発の重みは遥かに増しました。発生が速く硬直が短い牽制技を振りつつ、隙の大きな大技は振らない、という戦い方が勝つためには求められます。カジュアルに殴り合いたい初心者プレイヤーは迂闊に手を出して反撃され、勝つためのノウハウが得られない状態が続いたまま負け続けることに陥りがちです。そしてモチベーションが維持できず、古参だけが残ることになると思います。

 またこうした戦い方をシステム側が推奨しているため、後の先を取るバックステップなどで攻撃をスカしてカウンターで拾う、ディフェンシブな戦い方をするプレイヤーが多いです。長く踏み込む攻撃を持たないキャラクターはツライように見受けられます。

 壁があれば壁コンボをすることで空中コンボに加えてダメージが見込めるため、運び技を使って相手を壁際へ運ぶことがセオリーとなっています。この運ぶ方法も知っておく必要があります。ただ運搬方法に限らず、折角たくさんの技があるのに、効率を求めて皆一様に同じ技ばかり使い続けるのはすごく残念です。オリジナルなコンボを生みだした方がダメージが大きいとか、そんな独創的なシステムが実装されたらいいのに。

 空中コンボの中にスクリュー(錐揉み回転する攻撃)を当てることで相手の受け身が取れないよう阻害することができ、これによってバウンドしている間もコンボを継続することができます。ですが、カウンター一発の重みや攻守継続が維持されるこの仕様は個人的には害悪だと思っています。一度浮かされると何もできない時間が増え、延々と相手のコンボを見させられる時間はスキップボタンがあるなら省略したいほど。

 起き攻めの対処方法も把握しておく必要があります。受け身に重ねられて再度浮かされたり、寝っぱなしだと追撃を受けたり、壁際での多段ヒットを避ける立ち回りだとか。これも初心者だとついつい反撃起き上がりを選択して、そこを逆に拾われて反撃されてしまったりします。

 上記をまとめますと、多くのキャラクターの技を派生も含めて把握、反撃のタイミングは常に見極めて反撃できるときにだけ反撃、空中コンボに併せて壁際への運搬方法を把握、空中コンボにはスクリューを入れる、起き攻めの対処方法を知っておく、基礎的な挙動に加えてこれらを習熟して初めてようやく「対人戦の初心者」になれます。本作は「分からん殺し」されることが多く、それらを教えてくれる場所もありません。


すさまじく長いローディング

 対人戦でのマッチングですさまじく長いローディングが発生します。疲れているときにマッチングすると寝落ちできるぐらいに長いです。このローディングの遅さが対人戦を行う上で最大の障害と言えます。連戦する際はローディングが発生しないのですが、対戦相手によっては1勝するだけで勝ち逃げしたい人なども多くおり、セッションを切断された場合も長い待ち時間が発生するのでとても煩わしいです。


死体蹴り推奨の設定

 対戦相手をK.O.したあとに倒れた相手を一方的に殴り続けることができます。これはK.O.後にプレイヤーの操作を止める処理が入っておらず、次のラウンドを開始するまで自由に行動できることに起因しています。システムによって許容されているため、他の格闘ゲームと比べて動けなくなったキャラクターを殴り続ける人が多いです。煽る行為が嫌いな方は、これだけで本作が嫌いになることは間違いありません。


モーションの判別がしづらい

 どんな技も上中下段に属しており、ジャンプや横移動での避けもあるとは言え、結局立つかしゃがむかで対処することになります。技の出がかりを見て、その攻撃がどの属性を持つ攻撃なのかを判断することになりますが、その技がどの属性なのかを知っていれば、明確に立つのか、しゃがむのか、がハッキリします。
 ですが、知らなかった場合にモーションからこの攻撃の高さなら中段かな、下段かなと判別することになります。本作ではこのモーションの見た目と上中下段の判定が一致していないことが多いです。「分からん殺し」されることが多いのです。どこからどう見ても中段に見えるけど判定は下段だったりして、目を疑います。



総評

 使用できるキャラクターの数が多く、見た目のカスタマイズを含めてお祭り状態を楽しむことができる。搭載されたギャラリーモードも付加価値を十分感じることができる。一方で、対人戦マッチング時のローディングは遅く、初心者が対人戦でいっぱしに遊べるようになるには膨大な時間と熱意を要する。一人用でしか遊ばないのなら問題はないかもしれないが、知らないとハメられることが多い要素についてシステム内で習熟を促す要素がなく、ユーザー側の努力に頼りきっている本作は万人に推奨できない。
Posted 23 August, 2023.
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6.7 hrs on record
Ver.1.2.1sにて一部ステージのタイムアタックでワールドレコードを狙いつつ進行し、約6時間半弱でクリアかつ全実績解除。ファイルサイズは約1.3GB。

Pros:
  • 丸みを帯びた3D造形が素晴らしい
  • クセになるロングジャンプ
  • 弾むようなリズミカルなサウンド
  • ステージごとによく調整されたスコア
  • 巧妙なカメラワーク
  • 救済措置がある

Cons:
  • ゲーム内と実績にあるランキングで同期が取れていない

ロングジャンプが病みつきになるKawaii 3Dプラットフォーマー

 前作Summer in Maraではクラフト要素を備えたアドベンチャーゲームとしてリリースされていました。本作でも街中や移動時の自由探索はアドベンチャー要素を感じさせるものの、訪れる島々ではステージ制の3Dプラットフォームアクションに装いを変えています。

 主人公であるKoaさんの頭身も前作と比べて抑えられデフォルメされており、あどけなさと可愛らしさが丸みを帯びたモデルでよく表現されています。個人的にはオープニングのアニメよりもインゲームの2Dイラストよりも、3Dモデルの造形が一番うまく仕上がっているように感じます。キャラクターモデルに限らず、地形に関してもうまく統一感をもたせているように見えます。

 ゲームの流れとしては南国の群島の中央にある街カリスで情報を集め、バラバラになった地図のかけらを見つけるためにボートに乗り込んで、個々の島を訪れていきます。島ごとに環境はバラエティに富んでおり、1つの島は複数のステージで構成されています。島の奥で新しい地図のかけらを見つけたらカリスに戻り、地図を復元しては新しい島へ向かいます。

 実際に遊んでみるとKoaさんの可愛らしさもさることながら、操作感がとても優れていることにすぐに気付きます。きっとたくさんの3Dプラットフォームアクションを研究されたのでしょうね、ぐりぐりと動かしてぴょんぴょん飛び跳ねるのがとても気持ちいいのです。

 特にジャンプ着地時にダッシュボタン押下で行うローリングと、ローリング中にジャンプすることで行えるロングジャンプは病みつきになってしまいます。頭の中でイメージした「3D空間内を点と点で結ぶ最短経路」を実現できたときは、ドバドバとエンドルフィンが分泌されます。

 各ステージにはアイテム収集要素とタイムアタックがあります。ステージ内には多くて3つのアイテムが隠されており、それらを集めることでKoaさんの服装やリュックを変更したり、移動に使うボートを強化できたりします。アイテムは意図的にカメラから外れる位置に置いてあったり、思わぬ場所に配置されていて探すのが楽しかったです。

 タイムアタックもブロンズ、シルバー、ゴールドの3段階でタイムが設定されています。数回ミスしても初見でゴールドメダルが取れることもあるなど、ぎりぎりを攻める必要はなく全年齢向けにうまく調整されているように見受けられました。タイムアタックのレコードをランキングで見れるようになるのは本編クリア後となりますが、そこで世界のランナー達と競い合うのもリプレイを促す要素となるかもしれません。

 全年齢向けの調整という点では、何度も繰り返しミスしていると難易度緩和を適用するか尋ねられます。この難易度緩和を適用すると、ステージ内で復活できるチェックポイントが本来ない場所にも細かく設けられるようになります。これによりアクションが苦手な方でも安心して最後まで遊ぶことができます。

 本作はステージ内でミスしても暗転を挟んですぐにリトライできます。オプション内でクイックリスタートを適用することによりポーズメニューを開いてリスタートを選択しなくても、コントローラーのLRスティックを押し込むだけで任意のタイミングで即座にリスタートできたりする等、せっかちさん向けの配慮も為されています。

 気になった点としてはゲーム内のランキングと実績画面のランキングで同期が取れていないことですが、スピードランナーでもない限りは気にならないと思います。


 適当に手に取ったゲームだったのですが、とても丁寧に作られており、十分楽しむことができました。実績も意地悪なものがなく、全てのコンテンツを触れば自然と全て集まるようになっていたのも好印象です。ジャンプアクションに飢えていたり、普段は忙しくしていて土日のちょっとした時間に一本ゲーム消化を考えている方にオススメ。小さなお子さんと一緒に遊べるゲームを探している親御さんにも問題ない内容だと思います。心行くまでぴょんぴょんしてくださいな。
Posted 18 August, 2023.
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2 people found this review funny
8.8 hrs on record
No Ver. displayed ingame. It takes about 9 hours to unlock all achievements. File size is about 600MB.

# This review is a machine translation, so there may be parts that do not make sense. Please understand.

Pros:
  • Kawaii characters
  • It's turn-based, so you can think carefully
  • Easy-to-understand rules
  • Combo action and magic feels good
  • No death penalty

Cons:
  • Strengths other than the initial style are not strong enough

Kawaii deck-building game that feels great when it fits the mold.

 A turn-based game with roguelite and deck-building elements in which players combine cards with actions depicted on them to fit within their cost, and then trudge through dungeons while defeating enemies. The story is later than the free prologue and is a prequel to the already released Witch Explorer. The story is described on the store page, so I'll spare you the details.

 You enter the stage by selecting the route you need to take, and then progress to the right side of the screen within the stage in order to clear the stage. The underground labyrinth is full of poisonous miasma, and every turn a poisonous gas comes up from behind you. 6 points per turn limit your actions, and these 6 points are allocated for movement and attacks, taking into account the cost of the cards you are carrying.

 Each time you move or attack, the bond between the doll and the tier accumulates. When the bond gauge is full, you can choose to restore MP, increase the MP limit, or obtain a new action card. the MP limit and cards are carried over until you step through the dungeon. About 4 of the 10 action cards, excluding the initial number of cards, will also be additional free slots out of the 10 card limit.

 Since this work is turn-based, you can think carefully until you decide on a course of action without being rushed. In battle, you can fight not only with direct attacks but also by using the surrounding environment, so it is important to pay close attention to the positional relationship between Doll and demons and the range of their attacks. You will surely smile when you can successfully fight using the environment.

 Even if you step through a dungeon or are killed in the process, you can bring back all the materials and money you have acquired up to that point. The materials and money you bring back can be used to strengthen your character, making the next and subsequent explorations easier. In particular, obtaining combo actions and magic that can be activated by combining certain cards can greatly reduce the difficulty of the search. The secret potions that can be obtained by consuming many materials are also worth a look for those who love transformation anime.

 The rules of the game are very simple, but a tutorial is provided, making it easy to grasp the new elements. There seems to be no random elements such as enemy placement, so it seems that anyone can clear the game if they are well prepared.


 I personally was a little disappointed that I did not find the various styles to be strong enough to outperform the initial styles. The defensive specialization is slow, the movement specialization lacks the number of moves, and the attack specialization takes a long time to reach its firepower. I think it was designed to compensate for these weaknesses in the free frame, but I think it would be better to continue using the initial style, which is versatile, strong, and inconvenience-free. The jump kick is useful anyway.



 As for the volume of the game, if you continue to use only the initial style, it will probably last 4-6 hours. Whether this is considered too much or too little depends on the person, and busy professionals will appreciate a game that they can play. Not only Tia and Doll, but also the enemies are drawn in a cute way, and the color tone of the game is not gloomy even though it is in a dungeon, so I was able to play it all the way through. If you like kawaii games, give it a try.
Posted 14 August, 2023.
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1 person found this review funny
6.9 hrs on record (6.9 hrs at review time)
Ver.1.0で初回クリア。クリア所要時間は約7時間弱。ファイルサイズは約1.65GB。

Pros:
  • キャラがKawaii
  • 親しみやすい操作
  • お尻は信頼できる
  • 集中力がもたない人に優しいオートセーブ
  • 回復多め

Cons:
  • 悲しみの機械翻訳
  • 敵に空中コンボされちゃう
  • 地形に阻まれる

商店街復興を掲げた3人の町内格闘大会参戦

 物語の背景はストアページに記載されているので割愛。本作は百花さん、十花さん、杜暁桐(なんて読むのか分からない)さんの3人を随時切り替えながら進めるベルトスクロールアクションゲームになります。体力と必殺技のゲージは個別管理のため、誰かがやられる前にキャラを切り替えることで急場をしのぐことができるのが特徴です。

 ダッシュが横2回入力ではなくダッシュボタン押下、掴みがない以外は、オーソドックスな操作となっています。攻撃やジャンプ、キャラ切り替え、体力消費をしながらの範囲攻撃など、個々のボタンに操作が割り当てられていて遊びやすく感じました。

 3人の性能差としてパッと目につくのは移動力の違いと、無条件で利用できるスキル(百花さんはステップ移動、十花さんはパリィ、杜暁桐さんは必殺技ゲージ溜め)がありました。他にもコマンド入力でいつでも使用できる必殺技と、ゲージが満タンのときに使用できる超必殺技で差別化が図られています。但し、ダメージ性能ではそこまで大きな差はないと思いますので、お好きなキャラを愛用されるのが良いと思います。ちなみに十花さんのダッシュ攻撃で繰り出せるお尻(ヒップアタック)は信頼できます。

https://steamproxy.net/sharedfiles/filedetails/?id=3007200208

 リトライのしやすさという点では、シーン遷移のたびにオートセーブが入るようになっており、3人の体力が0になるとオートセーブされたシーンの最初から再開できます。ゲームを中断してタイトル画面で「ゲームを続け」を選択したときも、そこから再開できます。今日はお仕事でクタクタなのよという方でも、この一区画だけ進めて続きは明日で、というプレイスタイルが可能です。でした。

 遊びやすいという点では、体力回復アイテムが固定で置かれているものと、敵を倒すと出現するものがあり、そろそろ体力が無くなってきたかなと感じる頃合いに程よく配置されていたのが好印象です。ボス戦前には給水所のように出店が用意されており、完全回復ができるのもありがたき幸せ。気持ちを整えた上でボスと挑めますし、トレーラーでも流れているボス戦用のBGMというお約束が待っています。素晴らしい。

 ストーリー自体はトーナメントを勝ち抜いていく道中で、ラブコメチックなお話が展開されていて、割と日本の漫画やアニメ的な表現に慣れている人には受け入れやすいものとなっていました(推定)。新しく登場するキャラに関しても、ステージごとに道中のザコ敵の顔ぶれも変わり、ボスもそれぞれユニークな性格をしていてKawaiiです。開発者の方は世代かどうか分からないですけど、らんま1/2とか好きそう、たぶん。


 推定と記載した部分を補足すると、開発者自らことわりを入れてくれたのですが、日本語ローカライズは全て機械翻訳となっており、ストーリーは概要がなんとなく分かるぐらいのレベルとなってしまっているのが非常に惜しいと感じます。フォントに用いられている漢字も日本で使われていない簡体字?のものが多く、読めないところもあるため、滑らかな翻訳がされた状態で楽しめると嬉しいです。

 敵の空中コンボを喰らってお手玉されるとかなり減ります。ザコ敵の追撃があったりすると、6割~7割ぐらい減らされることもあります。一度浮かされてしまうと、割り込めません。フリル付き金髪水着ツインテさん、怖い。体力を消費して無敵時間を擁する範囲攻撃で回避できるのかなと思いきや、接地時にしか使用できません。空中で利用できてしまうと簡単になり過ぎるので、そういうものなのかもしれません。ですが、ベルトスクロール慣れしていないと、終盤は心折れる方がひょっとしたらいらっしゃるかもしれません。(そんな時はお尻を信じてください)

 ステージの環境絡みで気になった点は以下です。プールのステージなどで顕著なのですが、上下動で僅かな段差を飛び越えられず、段差の横に一度移動してからジャンプしないと飛び越えられない箇所があるのは気になる人も多そうだと思いました。ステージの画面手前に配置された柱で、敵や敵の攻撃が見えないことによる事故死は理不尽で悔しいです…。



 お値段としては定価で1000円を切っており、ベルトスクロールが好きなら手が出せる範囲だと思います。男性を尻に敷いたり、女性の尻に敷かれるのが好きだったり、あるいは物理的にヒップアタックがお好きな方にオススメです。ちゃんとしたローカライズがされるといいですね!
Posted 25 July, 2023. Last edited 25 July, 2023.
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5.8 hrs on record
インゲームのVer.表示はなし。exeファイルのVer.1.0.0.0にて約6時間弱で初周クリアかつ全実績解除。ファイルサイズは約210MB。

Pros:
  • 可愛らしいキャラクター
  • シンプルなルール
  • 1レベルがそこまで大きくない
  • 潤沢なチュートリアル
  • 時間制限がない
  • コストパフォーマンスに優れる

Cons:
  • クリア済みでヒントを見た場合もヒントが減る

かわいらしさとシンプルなルールが魅力のコスパ抜群パズル

 ドイツのミュンヘンに拠点を置くDU&Iによって制作された全200レベル(ステージ)のパズルゲーム。レベル内のスタート地点に配達員を配置し、そこから一筆書きの要領でグリッドを移動させます。配達員が通過したグリッドに隣接するモンスターに食べ物を配り、すべてのモンスターのお腹を満たすことでレベルクリアとなります。

 モンスターと聞くとおそろしい姿を想像しますが、本作に出てくるのは小さくて可愛らしいお腹を空かせた子ばかり。小さなお子様にも安心して遊ばせることのできる、親御さんも安心なデザインとなっている点が魅力です。

 ステージが進むごとに新たな配達員や新しいギミックが登場しますが、新たな要素が登場するたびにチュートリアルがしっかりと用意されています。配達員同士の経路は交差できなかったり、経路は全て移動しきらなくても良いなどのルールも遊んでいる上で自然と覚えることができます。また後半になるにつれて複雑化すると思いきや、1つのレベルは一画面に納まるサイズとなっており、常に全容を俯瞰できるのも好印象です。

 パズル自体も特に時間制限のような急かされる要素はなく、じっくりと考えることができます。セーブは1レベルごとにオートセーブが機能しており、いつでもやめることが可能です。煮詰まったら一旦間を置いてから改めて遊び直してみると、意外と簡単にクリアできたりします。

 どうしてもクリアできない場合はヒントによって配達員の配置位置を知ることができるのですが、一度クリアしたレベルでヒントを活用した場合にもヒント用のリソースを消耗するぐらいしか非の打ちどころはありません。


 一日にちょっとずつ数レベルクリアするだけでもいい頭の体操になり、定価が安いこともあってかなりお求めやすいです。特に小さなお子さんと一緒に遊ぶのに打ってつけかもしれません。あっちへ線を引いたり、こっちへ線を引いたりしてみながら、ご一緒に試行錯誤を楽しんでくださいませ。
Posted 10 July, 2023.
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4.1 hrs on record
インゲームにVer.表示がないためクリアVer.は不明。初周クリアまで約3.7時間。ファイルサイズは約1.3GB。

Pros:
  • 抜群のコストパフォーマンス
  • スラ子とオペ子の掛け合い
  • 豊富なキャラクタービルド

Cons:
  • デッキやレジェンダリーが一覧で見れない

オオタニさんもびっくりの投打二刀流

 レティクルに対して球を投げ、敵弾を打ち返す、投打を駆使する3Dアクション。投打は前作「魔法少女は自由に変身できない。」と同じく一定時間で切り替わります。敵を殲滅しながらゴール地点に辿り着くことがステージクリアの条件となっているのも前作と同じ、ふんだんにアセットが使われているのも同様です。しかし、それも野球拳の前には些事。

 本作が前作と大きく異なるのはデッキ要素が加えられたこと。野球拳伝承者であるスラ子は、真の野球拳の使い手として目覚めていくにつれて戦えるイニング数が増えていきます。そしてあるタイミングで、先発、リリーフ、クローザーといったデッキの割り当てが可能となり、特定イニングをカードデッキにより大幅に強化できるようになります。

 少ないイニング数しか戦えないが攻守のパラメータ強化を重視するのか、長いイニングを戦えるカードに能力強化のカードを加えるのか。個々のカードには投打の能力を伸ばすプラス要素もあれば、体力が減り続けるようなマイナス要素が付与されている場合もあり、そうしたカード自体の個性を伸ばしたり抑えたりしながらデッキを組み立てる楽しさもあります。

 デッキ要素とは別に既存の成長要素もあります。ステージクリア時の判定によってトレポ(トレーニングポイント)が蓄積され、このトレポを支払うことで各種能力値を向上させることができます。A判定以上になると各種能力にパッシブのステータス向上が加わるため、基礎的なパワーアップといえど馬鹿にはできません。

 そして極めつけはステージ内のオブジェクトを破壊したときに得られるレジェンダリ。獲得することで背番号が付与され、様々な能力付与と見た目が変わります。上記のデッキ要素や能力上昇、奥義、レジェンダリを組み合わせて、あなただけのシナジーを持った野球拳を生みだすことができるのです。

 本作で気になったのは、デッキ構築の際やレジェンダリの設定のときに一覧で構成要素を見れないこと。カードもレジェンダリも用意された数が多く、コンプリート欲などは特にありませんがより強い組み合わせが残っているのかどうかを知る上で、自分がどの程度まで収集したのかが分からない点は少し残念でした。


 戦闘モード起動に始まる様式美を備え、物語が突拍子もない切り口で進んでいくのは前作と同様。相変わらずの面白さでとても満足できました。銃弾が飛び交い、サメが跋扈する荒涼とした世界において、ほのぼのとしたスラ子とオペ子の会話は清涼剤そのもの。清涼剤といえば、幕間のスラ子に用意されたポージングもモーションの種類が多く、飽きが来ませんでした。
 定価がたったの110円で採算が取れているのか心配になりますが、本作も大いに楽しませていただきました。ストアページには成人向けコンテンツの説明に色々書いてありますが、万人にオススメできます。野球拳を極めるとオンラインスコアアタックもありますよ。
Posted 9 July, 2023. Last edited 9 July, 2023.
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