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Posted: 7 Jul, 2020 @ 5:16am
Updated: 11 Jul, 2020 @ 9:07am

レビュー文が長いですが、上部 だけでも読んでみてください。
ゲームの魅力はそこに集約されていますから。

このゲームにはプレイヤーが失敗だと思う選択肢はあっても、ゲーム側に失敗判定を下されることはありません。主人公が敗北したり死亡したりしようと、そういう物語として話が続きます。
その時は良くても、後になって何かに失敗したと気づいて後悔するかもしれない。それでも、途中からやり直すのではなく、失敗や後悔も選択なのだと受け入れて続けてみてください。

1周目のプレイを終えたら、その余韻に浸ってしばらくは2周目をプレイにする気にはなれないかも。
私の場合は、お気に入りの人物が死亡してしまったのですが、生きている結末を導くのには抵抗を覚えました。
違った選択をすることが、あの時あの選択肢を選んだ自分を否定するような気がしてしまって・・・
私にとってのこのゲームの物語は、主人公たちの存在は、1周目のただ1つだけです。
それぐらい、選択することに真剣になってしまうほど、のめり込んだゲームでした。



以下、詳細レビュー。

上質なストーリーに素晴らしい日本語音声がついています。

プレイヤーは、アンドロイドであるコール(男)とマーカス(男)とカーラ(女)、3人それぞれの物語を順番にプレイしていきます。
物語の大筋はアンドロイドと人類の対立と決まっているのですが。主人公3人がどう振る舞うかはプレイヤー次第で、人物像も冷酷なのか温厚なのか、平和的なのか破壊的なのか変わるし、サブキャラクターたちとの関係も変わる。ある主人公は本当に全然違う人物であるかのように変化します。
よくこれだけの複数のケースと、それに伴う沢山の場面や音声を作ったなと驚きます。

ゲームシステムは。
決まったマップの中を歩いて調べたりすることで話が進んでいき、アクションシーンはQTEでと、よくある仕組みなのですが、飽きさせない工夫がされている。

例えば、主人公のコールはデトロイト警察に捜査補助アンドロイドとして配属されいるので。犯行現場の痕跡から物理演算を用いて、4次元的(3次元+時間)に事件発生時の様子をシミュレートする機能を搭載しています。
プレイヤーは、バーチャルに再現された犯行場面を、時間を進めたり戻したりしながらカメラを動かして周囲を探り。一見すると見逃してしまう証拠品の存在に気づいて調べる、といった操作をすることになります。

アクションシーンもただQTEをするだけではなくて。
隠れる・かばう・銃を取って攻撃する、逃げるならどのルートで逃げる?など選択をしなければならないこともある。アクションシーンなので当然選択時間は限られている、選択によっては仲間や相棒や娘や主人公が死ぬ。

場面進行も、フラグを立てるまで話が進行しないこともあれば。
時間経過で勝手に事態が進むので、予想される出来事に備えて準備しなきゃいけないこともある。
どれを調べるか、どこまで調べるかを判断しないといけない。

QTEに失敗しても、時間切れになっても、選ぶつもりのなかった選択肢を指が勝手に選んでも、それが貴方の物語です。
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