Steamを漁って気になったので購入。
実績コンプまで14時間程度のボリュームとなります。

いわゆる“スルメ系”のゲームとなっていて、最初はやや取っつきづらさを感じるものの、プレイを重ねるうちにどんどん面白くなってくる中毒性があります。

ジャンルとしてはスリングショットアクションで某モン◯トを彷彿とさせる操作感。キャラを引っ張って飛ばし、敵にぶつけて戦うというスタイルの戦闘で、手軽に楽しめて面白かったです。

ゲームの進行はシンプルで、マスを選択してイベントや戦闘をこなしつつ、アイテムを集めて合成し、ボスに挑むという流れになっています。
ローグライク的な構成ですが、ゲームオーバーになると最初からやり直しになり、引き継ぎのパラメータ強化などの要素は一切ありません。絶望的です。

最初は「これクリアするの無理では？」と感じてしまうことが多いですが、慣れてくるとスキルの活用や立ち回りで突破できるようになり、「あれ？これ行けるかも？」といった絶妙な難易度に感じられてクセになります。

ドット絵の完成度が高く、キャラクターの動きも非常に可愛らしいため、見た目の印象は良いです。
ロード中画面でシナリオのキャラが一緒に走ったりする場面や照れた表情など、可愛さが溢れているのも好印象。

スキル発動時にはカットイン演出が挿入され、演出面でも満足度は高いです。中には他キャラのカットインを彷彿とされるような演出も見られ、そうした要素に反応できる人には嬉しいポイントとなっています。

ストーリーはオムニバス形式で、6人のキャラごとに独立したシナリオが用意されています。
各キャラの思惑や弱さといった内面に触れられるシナリオ構成で良かったです。また、酔っ払って敵陣に突撃したり、みんなで銭湯に入ったりといったユーモアのあるシーンもあって笑えます。

ちなみに、本作は腹筋が割れているキャラが多いのも特徴的です。
世界観に部族的な要素があるとはいえ、なぜか沢山いるように感じられます。不思議です。

・エピソードボスのバリエーションが少ない
オムニバス形式で各キャラエピソードをクリアしていく必要がありますが、各キャラ専用のボスというのが存在せず、同じようなボスと何度も戦う必要があります。巻戻し的なシナリオ構成から仕方ないとはいえ、さすがに変化が乏しく世界観の広がりが見えづらくなるので気になりました。

・スキル入力を受け付けないことがある
キャラを動かす前に発動できるスキル等があるのですが、スキル発動時のキー入力が高頻度で反応しないことがあります。
画面右下スキルアイコンをクリックすれば一応発動することができますが、発生頻度も若干高めでストレスに感じてしまう部分です。

最初は難しく感じるものの、プレイを重ねるうちに攻略の糸口が見えてくる、いわゆる“スルメゲーム”の魅力が詰まった作品。
手軽に楽しめるアクションとストーリーの両面で楽しめるゲームに仕上がっています。
やや気になる点はあるものの、それを補って余りある魅力があるので、少しでも気になったらプレイしてみてください！

かわいらしいビジュアルと心地良いBGMで物語を楽しめる東方のファンゲームです。
15分程度でクリア可能なボリュームとなります。

文字によるセリフは一切なく、操作もほんの少しのポイント・アンド・クリック程度となりますが、かわいらしいビジュアルとやわらかな雰囲気、繊細に紡がれる物語が印象的で素晴らしかったです。

何気ない日常にゆっくりと色が差していく様子や、小さなひとときから感じられる温かな幸せがとても尊い......！
そして、蓮メリが織りなす物語から静かに漂う百合の気配も柔らかく心地よさがあって最高でした。

繊細で心地よい物語が好きなプレイヤーにおすすめです！！