35 people found this review helpful
5 people found this review funny
2
6
Recommended
0.6 hrs last two weeks / 567.5 hrs on record (542.9 hrs at review time)
Posted: 20 Sep, 2022 @ 2:04pm
Updated: 1 Dec, 2024 @ 10:11am
Product received for free

「腕があるなら殺し続けられる」

本作は名作スコアアタックシングルシューター「Devil Daggers」を世に送り出した
オーストラリアの開発スタジオSorathの2作目です。

「Devil Daggers 2」かのような印象を受けた人が見受けられますが
スコアシステムが根本から別のものとなっています。

具体的に何が違うのかというと
生きているだけでスコアが減少し続けます。
では、どうすればスコアを上げることが出来るのか

極めて単純明快、敵を殺すことです。
敵を殺し"続ける"ことでスコアが上がっていくシステムです
1作目である「Devil Daggers」のようにただ逃げ回るだけでは
スコアはマイナス値を更新し続けて死ぬことでしょう。

スコアしか変わっていないのか、そんなことはありません。
必要最小限の前後左右(デフォルト:WASD)の移動
ジャンプ(デフォルト:SPACE)の5つだけの操作キーはそのままに
ダッシュ、スライド、ストンプ、ダッヂ、エアストレイフ(エアコントロール)
この5つが追加されたことで
更に熟練を要する、奥深いシステムになっています。

勿論、攻撃の方法&種類も、変更&追加が為されており
1作目にもあったダガーがメイン攻撃(デフォルト:LMB)ですが、本作においては
ショットガンテックと称される
特殊な操作での連射の加速は不可能になりました。
(入力自体はされているのでジェム動作に影響有)

その代わり、今作のサブ攻撃(デフォルト:RMB)は
まったく新たな操作テクニックが必要となる
ジェムを強化に使わず吸引で変換、使用可能なレーザー
ジェムが敵に変換されることで排出、使用可能なボム
レーザーを当てることでホーミングに変換、または
ダッシュでぶつかることでジェムダッシュを行うことの出来る大ジェム
これらを3つを用いたコンボを瞬間的に判断、実行することで
敵の殲滅が可能になっています。

そして本作は、プレイヤー自身も攻撃に使えます。
どういったことなのかというと
一部の敵はスタンすると触れただけで殺せる
一部の敵はコアに触れただけで殺せる
一部の敵はストンプでスタンさせることも殺すことも出来る
基本的に敵に触れると即死であるこのゲームで
このシステムの導入を決定した開発者には
サディズムがあるんだなと感じざるを得ません。

これらの攻撃方法は、ゲームスピードが故に
発動すること自体、コンボを続けることにも、テクニックが必要です。
また、有効的に発動するにはかなりの技量、判断力、知識が求められます。

そして本作で個人的に目玉といえるものは
  • 「トレーニング」の存在
    1作目は説明が一切無いことから
    強化システムや、逃げることで加算されるスコアを一切理解されない為
    「意味が分からない」「不親切」との否定的な声が見られました。
    本作は説明が存在します。
    トップランカーが発見したような高度な技術の説明はされていませんが
    スコア350に到達するには十分といえる程度にシステムの説明はされています。

    それだけでライトなプレイヤー層の評価は変わると、私は信じています。

    それでも、このゲームは理解不能であるとする方は
    いつかガイドを作成するので、少々お時間をください・・・。

  • 「Rear View」の存在
    このシステムは、自身の画面外且つ、近い場所に敵が居ると
    赤いホログラフィックで敵が表示されます。
    このシステムは非常に画期的で、1作目における
    背後からの攻撃によって突然死に感じるといった現象を見事にクリアしています
    なぜなら表示されている以上、それは理不尽ではなく
    技量不足でしかないことを嫌でも理解させられるからです。

    視覚的に邪魔なシステムではないかと感じられる方は安心してください。
    上達するとあまりのゲームスピードに表示される間もなく死ぬことが増えていきます。

最後に、本作はスコアアタックゲームとしての純度が残酷なまでに高く
熟練度、技量、知識が"基本的"にはスコアに反映される
全く別のシステムになっても尚「Devil Daggers」の血脈を受け継いでいることを認識出来るゲームとして仕上がっています。
1作目同様に、私の人生において
愛おしく、憎らしく、価値のある存在となってくれました。
是非とも、私と共に死に続けましょう。

というこのゲームの大まかなシステム、魅力の解説でしたが
スコア350(個人的には380以下)までの話で、スコア400以上を目指す場合
現時点のHYPER DEMON V1は凄まじく運要素が多いです。
  • 複数の敵スポーン位置が互いに重ならない位置、一定の距離制限があるといえど
    殆どランダムであるため、試行回数のゲームになる。
    厳密に説明すると、現在のプレイヤーの位置に対して
    速く殺せる位置、次に狙う敵が速くコンボ出来る位置にスポーンするかどうか
    具体的な一例は、ジェムダッシュで高く飛んだ後、スポナーをストンプしてホーミングの際
    "偶然"近くに蛇が居てスタンした後、少ないホーミングで即死するかどうか
    これらは間違いなく運です、運で難易度、危険性、処理速度が変わります。
    • 青PU出現前後(特にスポナーx2の位置)
    • ムカデを殺した後の一斉スポーン(特に蜘蛛とスポナーの位置)
    • 金PU出現前後(ほぼ全部)
    特にこの3箇所は運でスコアが乱高下すると断言出来ます。

  • 技量さえあれば序盤はロスした時間をリカバリー出来る場合もあれど
    青PU以降はミスをした瞬間そのランの自己ベストを狙える可能性が著しく低下します。
    この点に関してはスコアが上がれば上がるほど顕著になっていきます
    そのため、上達すればするほどイライラすることが増えていきます。

  • いくら慣れてもこのエフェクト過剰はキツい、スポーン位置によっては見えない敵を殺す必要があります。
大体の大きな問題点はこれぐらいです。
再度書きますが、スコア350までなら知識と技量のゲームであり
インディーゲームとは思えない程、大変素晴らしい出来のゲームです。

ガイドを作るという話でしたが、進捗はかなり悪いものの進んではいます。


2024/08/25のアップデートでなんと
突然PVP(1v1)が追加されました。
ダガーロビーで近付いても逃げない鳥さんを見つけて掴み(デフォルト:RMB)をしてください

サーバーは各国のVPSが用意されているようで、自分と相手が接続して最もpingが近いサーバーが選ばれるようです。
例として、日本プレイヤー同士だとTokyoサーバーが選ばれ、オーストラリアプレイヤーと日本プレイヤーが遊ぶ場合恐らくSydneyサーバーが選ばれる。

2024年8月27日時点では
ロビーは1つだけですが、Quick Playにチェックを入れることでキューを待っているプレイヤー同士で試合を始めることが出来ます。
Quick Playでの試合に勝つとキューの上位に行き、負けるとキューの最後尾へ行きます。
勝ち続ければキューの最上位に行き、ロビーにいる連勝者と戦えるということです。
  • 3本先取、3キル取ったら勝ち。
    スコアのように見えるのは"elo rate"
    elo rateの高さがそのままランクになっています。
    対戦相手のeloが高ければ高いほど、勝った時に多くのeloを貰える。
    3-0で勝つと最もeloを貰える、負けると当然eloを奪われる。

  • MAP端はDevil Daggersのように落下死します。
    意外と狭く、落ちると場外としてキルされたことになります。
    自己スコア-1ではなく、相手スコア+1です。

  • メイン攻撃(デフォルト:LMB)
    即着レーザー6発、連射可能
    6発ある状態で長押しして溜めるとレーザー3発分の威力を持つ低速の髑髏弾を放つ。
    3発分の威力が多段ヒットするため、大抵の場合即死する。
    最後のレーザー1発を長押しして溜めるとシールドを貫通する青レーザーになる、貫通するだけで破壊はされない。
    そして青レーザーは撃った瞬間"自分のシールド"が割れる
    青レーザー溜め中は移動も遅くなる、まさに諸刃の剣。
    全弾使用後、約3秒で再装填、1発でも残ってたら再装填されない。

  • サブ攻撃(デフォルト:RMB)
    シールド、長押しで展開し続ける、使用するだけで消耗される
    攻撃を受けると小さくなる、シールドの大きさがそのまま防御出来る範囲になっている
    そのため、シールドを使っていたとしてもコアよりシールドが小さければ被弾する。
    攻撃を受け続けるか、展開し続けて限界を迎えると割れる。
    髑髏弾を受ける瞬間に展開すると、パリイとして判定され相手へ反射する。
    シールドは割れるまで一切再生されない、割れた後に約5秒程かけて徐々に再生する。
    再生途中でも展開可能、ただし再生は中断される。

  • ジャンプ(デフォルト:SPACE)
    ジャンプ、ジャンプ後反対方向A or D+1回押しでダッヂ、方向キー+2回押しでダッシュ
    相手との距離が近ければ近い程、互いに減速してスローモのような状態になる。
    レーザーや髑髏弾を床撃ちすると
    実質ダガージャンプで高くジャンプ出来る、ストンプ可能
    ただしストンプに攻撃判定は一切無い。

当たり判定は黒いコア部分だけで、羽などにはまったく判定はない
黒いコア部分に攻撃を当てると赤い弱点が出現
この赤い弱点を撃ち抜くとプレイヤーは死ぬ。
攻撃を当てれば当てる程赤い弱点が大きくなるので、攻撃を避けながら相手を撃ちまくって赤い弱点をブチ抜いて殺そう!!

理屈では1回でも攻撃を当てれば赤い弱点が1~2ピクセルの大きさで出るので、2回目で赤い弱点を撃ち抜けば殺せる。
Was this review helpful? Yes No Funny Award