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33.0 hrs last two weeks / 249.1 hrs on record (48.5 hrs at review time)
Posted: 1 Apr @ 10:32pm
Updated: 4 Apr @ 6:23pm

【2024/04/03 15:26 追記】
レビュー末文で記述していた内容ですが、実際には「出来ない」とのこと。事実と異なるレビューを書いてしまい、大変申し訳ありません(末文を削除し修正しました)

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10無印のセーブデータを引き継ぐことで、スペシャル馬を含む国内の好きな種牡馬&繁殖牝馬が最初からもらえます。
↑これだけで今作は買う価値がある。臆せず言い放ってしまえば、これがあるだけでウイポ史上最高傑作と言ってもいい。

なんせ今作のこの特典、1年目の3月3週目に、その時点でゲーム内で登場している日本の全種牡馬・繁殖牝馬から1頭ずつ、タダで入手できるのだ。タダというのは文字通りタダである。DLCは要らない。それどころかゲーム内の金も、お守り札も要らない。完全なタダ。もっと言えばあなたが『内国産馬の1頭を愛でるプレイスタイル』であれば、1973年開始時点の現役馬・幼駒馬を除く今作の国内競走馬購入権DLCを手に入れる必要はない(無論、複数の名馬を買い漁り馬揃えしたい富豪馬主プレイをやりたいなら話は別だが)。
…やりやがったな!コエテク!コイツやりやがったっ!!

そもそも私を含め、競馬を愛するものが競馬シミュレーションを遊ぶ理由とは何か?
それはかつて心を熱くした競走馬がいて、その馬への憧憬を重ね見果てぬ夢を追い求めたいからではなかろうか(もちろんそれが全てではないだろうが、確実に理由の1つではあるはずだ)。
その競走馬は現役時代も種牡馬・繁殖牝馬としても大成したかもしれないし、そうでないかもしれない。現役半ばで夭折した馬、種牡馬・繁殖入り出来なかった馬、秀でた産駒が残せなかった馬かもしれない。そんな競走馬を自分の手で育て上げ、サイアーラインorメアーラインを繋げたい。それが競馬シミュレーションを遊ぶきっかけではなかっただろうか。

本特典はその初心を思い起こさせる、今までとは比にならないほど極めてスムーズにゲームを開始・進行できる革新的なものだ。その競走馬が誕生前であればDLCが無かろうともその父母を獲得すれば自家生産馬として(種付け料含め)タダで入手できるし、そこから起算すれば開始年も悩まずに済む。仮に史実馬として今作で未登場ならば父母を入手して配合すればいいし、こだわりたいならその母母母父と母母母母から始めると割とお手軽な〆配合にも臨める。これらのことが準備資金ゼロ、札集め周回なしで即実行できる今作はやはりシリーズの中でも隋一、屈指の作品であることは疑いようもない。
もっともあなたが愛した史実馬が多いなら、その競走馬の頭数だけ何度もリプレイを重ねればよい。特に今作の新要素であるアイドルウマップはそのリプレイにおける短期目標たりえるので、今のところマンネリ感は薄れている。少なくともやれ虹札金札だの、やれDLCだの、更には登場するまでの史実期間を無為に過ごさねばならないだのと言った、ダレる要素が散見された前作までとは明らかに趣が変わった。

10無印を購入していた人にこそおススメ。
10無印はこの2024を愉しむための布石として余りあるし、無印を購入した人であればこそ2024を購入する価値は大いにある。あまりにも冒頭で述べた特典が規格外のチートすぎて、次作でも引き継がれるとは到底思えない。この感動が味わえるのは今作限りかも知れない。そう考えると私がおすすめしない手段はない。

10無印を見送っていた人にもおススメ。
もちろん10無印の購入を見送った人も、今作だけを購入して楽しめる要素はたくさんある。無印ではオミットされていたエディタ機能はあなたの予想通り復活したし、他にもダート三冠実装や競馬ブームやヒストリア、失踪していたギャル秘書の再実装など、無印を見送って正解だったと思える新機能・アップグレード要素は用意されている。購入して損はない。
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