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Posted: 14 Sep, 2021 @ 5:00am

ゲームの雰囲気的には3D表現のオフラインFFとかわらず、ストーリーを進めるクエストと、サブクエストがあって、フィールドを移動してそれらを受注し、攻略していくものになっています。
レベル上げ用の経験値も武器や防具もクエストをクリアしていくだけで勝手に集まっていくので、敵をチマチマ倒す必要がないのは良い。
面倒くさいことやどうでもいいこと、わかりづらいことといったストレス要素に関して対策しているのはFFらしいと感じました。

クエストが指定された敵を何匹倒せだとか、指定された人に話しかけたらクエストが更新され、次はこの人に話せみたいなお使いばかりなのが結構気になったが、やることが簡単でわかりやすいと見るなら、よい部分でもあるのかも。これをやっているだけでいつの間にか結構強くなったり、換金アイテムがもらえたりします。

オンラインゲームですが、いつも他人と絡む必要はなく、ストーリーを進める際にはむしろひとりで進めるようになっている。

戦闘も敵がわんさか湧くので、どの敵から倒すかという判断において混乱しやすく、ターゲットのロックオン操作にも若干癖がありますが、敵をロックオンしたら、あとはスキルを選択して攻撃するということを繰り返すだけのものになっています。
見た目的にも敵をターゲットしてそれに向かって「えい!」と攻撃をポコッと当てるような感じなので、素早く移動しつつ、かっこよく技を決めるテクニカルな戦闘や、アクロバティックな戦闘はできないので物足りない人もいると思いますが、簡単に覚えられて簡単に操作できるのはFFらしい戦闘形式だと感じました。

オンライン要素はダンジョンという別エリアに入るときに関係し、この時だけは他人または知り合いのほかのプレイヤーと一緒に攻略しなければならなくなります。
また、メインストーリーを進めるうえでも必ず必要になる。

気になった点は、上記のオンライン要素であるダンジョンでのパーティ構成や役割。
役割は三種類あるが、好きな役割を気軽に選べば良いというわけにもいかないように感じた。
基本的に敵を引き付ける役が一人、回復役も一人、攻撃役が二人の構成になるのですが、このうち敵を引き付ける役の人はやることが多すぎるし、代わりをできる役割がほかにいないので、責任の比率が大きすぎるのが問題だと感じた。

具体的には敵を引き付ける役の人は、他人よりも率先して道中を進み、敵を見つけたら一番に手を出して敵を引き付け、増援が湧けばその敵にも手を出して引き付けなければならない。
つまりダンジョンの進め方がわかっていて、増援の有無という状況把握もしなければならないので大変すぎる。

攻撃役は紙装甲なので、攻撃を引き付ける役の人がうまくできないとすぐに倒されるし、
攻撃を引き付ける役の人が当然ダメージを受けていくので、回復役の人がそれを理解してきちんと回復できなければならない。
引き付け役の人も回復役の人も攻撃はできるので、攻撃役が特攻してやられるようなへたくそでも、代わりをすることもできる。
また、攻撃役も回復スキルを持っていたりもするので、回復役が引き付け役しか回復しないという基本に凝りすぎて周りを見ない初心者でもどうにかなる可能性もあります。

しかし、引き付け役がへたくそだと紙装甲の攻撃役がやられるので、「なにをやっているんだ!」ということになります。
きちんと敵を引き付けるという役割をしていたとしても、増援放置で目の前の敵だけに集中していたなら同じようなことになります。

全滅したら「長々とダンジョンを進んできた攻略が無駄になる=時間を無駄にした」ということにもなり、オンラインゲームということで相手が生身の人間のために気まずい状態に。
へたくそ対策として自分が強くなれば良いとも感じますが、ダンジョンにはレベルが設定されていて、それよりもレベルが高いと自動的にプレイヤーが弱体化されるシステムになっている。

結果として自分が狙われていないのを確認してから敵を殴ればよいだけの攻撃役や、後方から他プレイヤーを視界に入れて状況把握し、HPが減っている人を回復すればよいという回復役がプレイしやすく、敵を引き付ける役の人ばかりが大変になり、パーティが壊滅した際にも一番に責任を問われやすいシステムになっている。
ほかの人も引き付け役に関して肩代わりできる要素があったり、あまりにもパーティが壊滅状態になった際には救済処置が発動するなどがあればもっと気軽にプレイできるのではと感じた。
オンラインゲームを敬遠する一番のイメージは「失敗したらどうしよう」だろうから。

もちろん、知り合いだけでパーティを組んでいれば、ダンジョンに入る際に知り合いだけでマッチングし、プレイすることになるので、ハードルは下がると思います。(ゲーム内チャットが使いづらければ、スマホのかけ放題電話やメールなどの使い慣れた方法でもやり取りできるし、プレイ方法や意思を口頭で伝えやすい通話が使えるというのはメリットが大きい。)
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