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Posted: 11 Mar @ 6:03am
Updated: 24 Mar @ 5:51pm

100時間プレイした時点のレビュー。

死にゲーとしては致命的だが、やればやるほど戦闘が面白くない。

ゲーム内には様々な武器と流派が存在するのだが、武器種や体格問わず敵のほぼすべての攻撃にスーパーアーマーがついている仕様上(忍者も2m超の力士もみんな仲良くスーパーアーマー)、隙が少なく石火(パリィ)がしやすい流派以外では攻撃モーション中にスーパーアーマーでゴリ押しされてまともに戦えないため、ゲームに登場するほとんどの流派が使い物にならない。

結果、こっちが不利な状況で常に後手に回りながら同じ武器種の同じ流派で同じ戦法を延々と繰り返すだけのゲームになる。

更に、敵と味方のAIの質があまりにも低い。
ミッションには味方を二人まで同行させられるのだが、戦闘中は棒立ちで防御してるか障害物に嵌まっているので、ヘイト避け以外の役には立たない。
おそらくミッション中にキャラを切り替えながら戦うシステムを使う前提なのかもしれないが、戦闘中にそれを使う意味が殆ど無い(操作キャラが戦闘不能になったとき、自動で他の味方に操作が切り替わって救助するとき以外使わない)。

例えばヘイトを向けられているキャラを操作中に別のキャラに切り替えると、切り替わった無能AIくんは石火も回避もせずスタミナが切れるまで敵の攻撃をガードし続けるのでキャラがダメージを受けてしまい、むしろ不利な状況になる。

敵の場合も同様で、こっちの戦技による遠距離からの溜め攻撃に対する対処が、「気づかずに歩いてくる」か「その場で棒立ちガード」だけなので、遠距離戦技を使えばほぼ確実に体力か気力に大ダメージを与えられてしまう。まともに戦っても理不尽要素しかないため、敵のAIが対処できない範囲で強い攻撃を繰り返すだけの作業ゲーになる。

ついでに言うと敵は腰くらいの高さしかない柵すら超えられないので、簡単にハメられる。
おそらくそういった敵の性能の質の低さを補うために、敵の攻撃にスーパーアーマーを付けまくってなんとかしようとしているのだろう。


ストーリーに関しても、佐幕派か倒幕派を選んでも本筋は両方同じなためどちらかに傾倒するような事はできず、「どちらかを選んで幕末を生き抜く」というよりかは「周りに影響されながらなんとなく幕末を渡り歩く」といった印象。
その都合上敵対した勢力のキャラと戦っても簡単に見逃すし、次に会ったら何事もなかったかのように接してくる。
そういった齟齬から物語への没入感も削がれていき、段々と興味を失っていく様に感じた。

総合的な評価としては、予算や開発期間の少なさ故に中途半端になってしまった残念なゲームと言う印象。

定価で買う価値はない。



以下はおすすめ時のレビュー:

















アサクリにソウルライクの要素を加えて水で薄めたような感じのゲーム。
幕末が好き、オリキャラが偉人と関わったり歴史に影響を与えるのが好き、猫が好き、縁側で日向ぼっこするペリーが見たい人にはお勧めだが、そうでなければあまりお勧めしない。

敵の動き遅くね?ってなった人は60FPSにすると直る

ゲームの進め方はアサクリをやってればすぐに慣れるはず。(メインクエ進めながら近場の拠点行って敵を倒す→拾った装備で強化→気が向いたらサブクエやる…みたいな感じ)

雑魚敵だろうがボスだろうが、敵のほぼすべての攻撃にスーパーアーマーが付いているという鬼の様な仕様。
なので、多人数戦ではロックしていない相手の攻撃をほぼ防げないから必然的にステルスを強いられ、ただ攻撃しても自分のモーション中に相手が後出しでやってきた攻撃を避けられず、回避もリーチの長い敵にはほぼ意味を成さない為石火(パリィ)を強いられるなど、プレイヤーの行動を強制、制限してバランスをとるような仕様になっている。
さらに流派にはそれぞれ「こいつには強いけどあいつには弱い」的なジャンケン方式の得手不得手があり、いちいち切り替えるのも面倒なので結局隙も少なくて石火もしやすい忍流派でいいじゃんってなりがち。

赤い攻撃は光った瞬間パリィじゃなく光った後に攻撃が来てからパリィすると大体成功する。

ロープで高所に登れるが、細い通路の端に行くとすぐ下に落ちるので注意。主人公はアサシンじゃない。

敵のAIがお馬鹿なのかよく地形に引っ掛かって右往左往したり、気付かれてない状態の敵にロープで接近した時に横の奴に超反応で斬り付けられたりする。
しかもすぐにプレイヤーを見失う(15mくらい離れると勝手にどっかいって勝手に見失う)。あまりにも間抜け

キャラクリの自由度は最近のコーエーのゲームにしては低め。体型も殆ど変えられないのでそこを拘る人はがっかりするかも。

一転着せ替えはかなりの自由度で、仁王の様に見た目装備が出来るのはもちろん、上着や中着、帯や細かい装飾品まで自由にカスタマイズできる。(だが大量に得られる服も殆どが色違いな上、ちゃんと作りこまれてないのか不自然なグラフィックの隙間や切れ目が散見される)

上記のようにこのゲームは細かい粗が多く、戦闘バランスも「とりあえずスーパーアーマー付けて強くしたからあとは勝手にやってね」といった感じであり、正直洗練されていない粗雑な印象を受ける。

総じて、個人的にはこのゲームに7600円の価値は無いと感じる。セールで4000円くらいなら買ってもいいかも。
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