何とも独特なゲーム。タイムループに捕らわれている状況に誰も気付いていない世界が舞台。タイムループから脱する為に試行錯誤するのだけど、できることが「ラジオ放送を聞く」「ラジオ放送の一部を録音する」「録音した音を別のラジオ局に流す」の3つだけ。分かり易い選択肢が出てくるノベルゲームと違い、実際にラジオ放送に耳を傾けて、そこからループ脱出の為の取っ掛かりを見出だす必要がある。

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ラジオがキーになっているだけに全編フルボイス。どのキャストも聞き取り易い声だし、字幕もかなり親切。特に「音で聞こえるが会話ではないもの」まで丁寧に字幕化されている。

ただ、ラジオ放送なので当然ながらリアルタイムに次から次へと声が流れていく。途中で止めたりはできない(厳密に言えばメニューを出すことで一時停止はできるが、字幕がメニューに隠れるので読み取りの補助にはならない)。なので或る程度の英語力は要求される。

一方で3分くらいで状況がループするので、部分的に聞き逃したり理解が追いつかなかったりしてもやり直しし放題。ループすることによるペナルティは何も無いので、落ち着いて気楽に取り組める。

日本語非対応というハードルの高さはあるものの、上記の特徴から英語で苦労することは意外と無かった。Oxenfreeみたいに日本語非対応な上にリアクションまでリアルタイム性を要求されるゲームと比べれば全然楽。

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ストーリーは全5章構成。章によってクリアに必要な手数は結構マチマチ。ゲーム全体としては集中して取り組めば2時間くらいで終わる分量。

媒体が媒体だけに劇的な展開やら演出やらは無く、ストーリー的にもパッとしないところはあり、エンディングに至っては打ち切り漫画みたいな急さがある。

それでも、一つ一つのラジオ局にちゃんと耳を傾けて理解する必要があるプレイ体験は何とも独特でとても良かった。

続編なり似たコンセプトの次回作なりが出るとしたら是非やりたいと思えるくらいには良かった。

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ちなみに、ラジオが主体というゲームの特性からか、アクセシビリティの配慮が高いのも特徴的だった。音のみや音無しでもプレイ可能になっている。

ただこの配慮が仇となってSteam Deckで遊べるようにするには一手間掛かった。デフォルトでオンになっている "Screen reader" をオフにしないとSteam Deckではまともに遊べないのだけど、初期状態だとメニュー操作すら困難なので大分困った(カーソルでメニューをホバーできてもクリックして決定ができない。Enterでなら決定できるので、Enterを「Steamボタン+→」で入力すると良い)。

Now THIS is how you make a proper short narrative single-player experience!

An interesting story that made your actions have an impact. You have to truly listen to what they're saying to figure out where to go and what to say, or listen to, or respond, or who to say it too. You also have the choice of going back and doing things differently, and the devs were kind enough to add a fast-forward button for you to skip unnecessary (Or just straight-up boring) dialogue.

On sale this game is 2$. It is not a masterpiece by any means, but it is way more fun than I originally expected.

Great concept and definitely worth getting!