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3.2 hrs on record
雰囲気に惹かれ発売日に買ったんだけど、わたしの悪い癖で長らくほったらかして積んでいたゲーム。
なんでそんなことしてしまうのか理由をを考えたんだけどはっきりわからなかった。
始まってしまうと物語の終わりが来る。なんかそれがとてももったいなくさみしく感じられてやすやすと手を付けたくない気持ちはあったからかもしれない。

物語やグラフィックはふわふわしているのになんか閉塞感があってしかもちょっと怠惰で、やさしそうな雰囲気なのになぜかちょっとだけ不気味さがあった。
たぶん主人公のあの子たちは他人と比べて個性が際立っているせいで誤解されたり、なにかを主張しようとするといろんなストレスがあって邪魔されてうまくできないように見えた。悩んだり、その葛藤する心情に共感できる面が多かった。

このレビューの文章を考えているとき、作中で他人からのちょっとした悪意に対して主人公が一人きりで憤慨するシーンを急に思い出した。
わざわざ思い出すってことは、少なくとも印象に残っていたっていう訳で、「社会がもたらすよくありがちだけど小さくて卑劣な理不尽」に少しだけでも嫌!って主人公が主張(一人ぼっちでだけど)できたシーンを見られたのは、なんだか自分のことのように嬉しかった。

こうして感想を文章にして自分の頭の外に出すこと自体にとても意味はあったし、それは有意義なことだなあって感じる。
わたし自身は作中の彼ら以上に、社会や周りが求める人材にはいまだになれていないし、いつまでも葛藤は終わらない。
葛藤に抗って心の奥に踏み込んで認めてしまおうとしたらその時はすごく痛いし焦ってこわくなる。けど自分のそういうもやもやがある…あっても仕方ないってわかっていると、たまにこうして波長の合うすばらしい作品と出会えて、立ち止まって考えるきっかけになる、なんてこともあるのね。

深く考えることが好きな人と波長が合うゲームだなあって感じた。
Posted 11 January, 2024.
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