ざっくりとしたジャンルは「三人称 SF シューティングアクション」と言った感じで、主にタイトルである Warframe と呼ばれる強化外骨格のようなキャラクターを操作して跳んだり滑ったり転がったり撃ったり斬ったりするゲームです。一部、Warframe 以外のキャラクターや、この世界独自の乗り物を操作する場合もあります。
マルチプレイのタイトルですが、ソロで遊ぶこともできます。

私自身はクローズドベータに始め、ファウンダーとして課金し、何度かの休止を挟んで現在 (2022/10) に至ります。
プレイ時間を見ていただければ分かると思いますが、個人的には好きなゲームです。
しかし言えることは「プレイ時間が長い = 面白い」ではないということです。
このプレイ時間の大きな理由は「何をするにも時間が掛かる」ことです。
目的のアイテムを入手できるまで何度も何度も同じミッションを周回し、キャラクターを作るのは 3 日掛かり、武器を作るのには 1 日、武器を強化するためのアイテムの作成も 1 日、といった調子です。1 日あたりの上限が設けられてるコンテンツもあり、一気にやろうとしてもできないコンテンツもあります。
また、2023 年には 10 周年となるタイトルなのでコンテンツ量も多く、それらに手を出していくのにも時間が掛かります。

「面白くて遊び続けていたらこのプレイ時間になっていた」なら良かったのですが、

• やることが多いので気づいたらこのプレイ時間になっていた
  
• ほかに遊びたいゲームもあまりないので惰性で続けている

という現状です。

良くも悪くも色々な遊び方ができるゲームですが、やはり人によって相性や向き不向きがあると思うので、ここでは「このゲームをお勧めできないタイプの人」を書いてみます。

• ❌SF の世界観が苦手・嫌いな人
  
• ❌アクションゲームが嫌いな人
  
• ❌日本語音声が無いとプレイできない人
  
• ❌3D 酔いする人
  
• ❌サクッと遊べる手軽なゲームを求めている人
  
• ❌課金で最強になりたい人
  
• ❌バグの存在が許せない人
  
• ❌「調べる・考える」の両方が苦手な人
  
• ❌繰り返しの作業に強い抵抗がある人
  
• ❌1 つのキャラクターや武器だけを極めたい人

これらの中で複数当てはまる方にはお勧めできません。
以下では各項目の理由について説明します。

このゲームは宇宙が舞台となるゲームです。地球も登場しますが、基本的には太陽系内の様々な惑星と、そこに存在する独特な勢力と争うことが多いゲームです。
人間以外の生物やロボット、スターウォーズの「フォース」の様な力、その他良く分からない未来の概念なども登場します。そういった SF が苦手な人には苦痛なゲームとなるでしょう。

このゲームは 3D 空間内でキャラクターを縦横無尽に動かせるアクションゲームです。
アクションをガッツリと練習しないと上達しない、というゲームではありませんのでやっていれば上達しますが、やはり長くプレイしている熟練者たちとは技術差が出るでしょう。
始めたばかりの人は「敵を n 体倒してゴールするとクリア」などのミッションで熟練者とマッチングした場合、高速で先頭を駆け抜ける熟練者がすべて敵をなぎ倒し、後を追いかけるので精いっぱいか、置いてけぼりになると思います。
また、シューティングゲームなので標的を狙う、いわゆる「エイム力」もあった方がいいかもしれませんが、このゲームは PvE がメインのゲームなので PvP ほど素早く正確なエイムは求められませんし、爆発範囲を持つ武器や近接武器であれば何となく敵の近くを狙うだけで当たります。
アクションゲームとしての難易度は高くはありませんが、アクション自体が嫌いな人にはお勧めできません。

三人称視点のアクションゲームですので、3D 酔いする人にはお勧めできません。

UI や字幕等の大部分は日本語化されていますが、日本語音声はありません。敵と戦っていて字幕を読む余裕があまり無い時に、ミッションの進め方が外国語で説明されたり、上司のようなキャラクターから命令が届くことがあります。
ミッション中の目的地や目標はマーカーで表示されますが、話の内容を聞いたり読んでいないと何をすればいいのか分からなくなることが稀に発生します。

何をするにも時間のかかるゲームなので、最低でも 3 桁 (100 時間) 以上のプレイ時間が確保できない人は、選択肢が少なく楽しくないと思います。

課金するとプラチナと呼ばれる課金通貨を入手でき、それと引き換えに多くのゲーム内のアイテムを入手できます。
ですが、強さに直結するアイテムではなく、キャラクターや武器を保存する倉庫枠や、見た目を変更するスキンといったものが多いです。
一部、強さにかかわるアイテムも購入できます。キャラクターや武器は MOD と呼ばれる「改造アイテム」を装着することで強くできますが、課金通貨で購入できるのは主に「改造アイテムをたくさん付けれるようにするためのアイテム」です。改造アイテムをたくさん付けれるようになっても、改造アイテム自体が無ければあまり意味がありませんし、改造アイテムの多くは課金通貨で直接手に入れることはできません。
このゲームでは他のプレイヤーとアイテムをトレードすることができ、なんとこの課金通貨もトレードすることができます。
なので課金通貨をトレードに出して、相手に改造アイテムを交換して貰うことはできますが「どういった改造アイテムが存在していて何が自分に必要なのか」「その改造アイテムが課金通貨でどの程度の相場なのか」等を調べて理解してからトレードする必要があります。なので「課金だけ」で強さを突き詰めていくのは難しいです。
このゲームを長い期間遊んでいるプレイヤーは、トレードでこの課金通貨を集めたりしており、割と課金せずともプレイできるタイトルだとは思います。（私も初期にファウンダーとしていくらか課金しただけです）

進行に支障をきたす様な、大きな目立つバグは割と早く修正されますが、軽微なバグについては日常茶飯事です。仕様なのかバグなのか個人では判断できないような現象も多々起きます (サポートに問い合わせれば返答して貰えます)。長らく放置されているバグも多いです。
私は過去に、キャラクターがゴール手前の地面の下にすり抜けて帰還不能、ミッション中止せざるを得ない状況となって、2 時間以上かけて収集した複数のアイテムが全て消えたときは、正直このゲームはやりたくなくなりました。(こちらはサポートに問い合わせたところ、1 種類のアイテムだけは補填できるとの返答を頂きましたが、複数種のアイテムを集めていたミッションなので、もうどうでも良くなり全て諦めました。)
あまり気にならないバグも多いですが、バグに神経質な人にはストレスなゲームになると思われます。

このゲームをしばらくプレイすると、多くのプレイヤーが「どうやったら強くなれるのか」という疑問にぶつかることと思います。
この時、残念ながらゲーム内の情報だけでは答えに辿り着けないと思います。外部の wiki 等を読んだり、友人から教わることもあるでしょう。また、自分で頭をひねるかもしれません。
また、ゲーム内での説明が不足していることが多く、「強くなる方法」以外でも色々なことをゲーム外で調べる必要が出てくることと思います。
なのでこの「調べる」「考える」の両方が苦手な人にはお勧めできません。

何かの目的で、同じコンテンツを何度も周回することがあります。
場合によってはあまり好きでは無いコンテンツをたくさん周回する必要もあるでしょう。
何か新しいキャラクターや武器等がアップデートで追加されてそれを入手しようと思ったら、ほぼ間違いなく周回が必要になると思った方がいいでしょう。
ミッション成功の報酬や敵からのドロップ品の大半は「確率」で設定されているため、運が良ければすぐ手に入りますが、そうでない場合もあります。天井などは設定されていません。
例えば入手確率 10% 前後のアイテムが約 20 分に 1 度の抽選に設定されていたりします。この「10% の入手確率を 20 分に 1 回抽選」を 100 人が行ったとしましょう。この時全員が 580 分かけて 29 回抽選すると、約 95 人の大半の人は目的のアイテムを手に入れますが、約 5 人は手に入っていない計算になります。つまり運が悪いと 10 時間周回しても手に入らない人もいる、ということが起こり得るゲームなのです。かつての Ash System の設計図、そしてAmbassador、 お前らのことは忘れないぞ。
「10%」という見かけ上の数値は悪くないと思う人も多いようですが、「所要時間」と「試行回数 (抽選回数)」が大事です。
少し話が逸れましたが、要するに繰り返しや周回に抵抗のある人にはお勧めできません。

このゲームのプレイヤーが操作できるキャラクターはレビュー時点で 50 種類以上、武器は 600 種類以上あります。
そしてミッションも、敵をたくさん倒す、潜入して情報を盗む、一定時間防衛対象を守る、、、等の様々な内容です。
キャラクターや武器には得手不得手があるので、1 つのキャラクターや武器だけで全てをこなすのは難しいでしょう。（不可能ではないと思いますが苦しい道のりだと思います）
また、その 1 つのキャラクターや武器がアップデートによって弱体化されることもあります。（強化はあまり無いです）
その時にはどうしようもない状況になったり、やるせない気持ちになるのでやはり厳しいでしょう。


次に一応個人的に気に入っている部分を書きます
このゲームでは「パルクール」と呼ばれる独特なアクションがあり、跳んだり滑ったり転がったりしながらキャラクターを操ることができます。
他のゲームには無い動きもありますので、アクションゲームを親しんだ人でも慣れないうちは違和感があるかもしれませんが、慣れると別のゲームをプレイした時にパルクールしたくなってしまうほどには快適です。
ちなみに「パルクール」という呼称ではありますが、現実の世界のパルクールや、Mirror's Edge や Dying Light のパルクールとは違ったものです。

このゲームのマップは「タイル」と呼ばれる小部屋や通路を組み合わせて、全体の大きなマップを生成する仕組みです。同じミッションを繰り返してもタイルの組み合わせが毎回変わり、全体マップ自体が変化します。（景色はあまり変わりませんが）
周回が多いゲームですが、この仕組みと前述のアクション性によって飽きにくくはなっていると思います。
ただし、一部のミッションでは一つのタイルに留まってあまり移動しないこともあるので、面白くないこともあります。

課金通貨がトレード可能なので、課金圧はかなり低いと感じています。私はクローズドベータの頃に始めましたので正確には覚えていませんが、1 万円以上は課金していません。
周回は必要になりますが、需要のあるアイテムを集めてトレードすることで、無課金でも課金通貨を集めることができます。
とは言え、課金しないと手に入らないスキン等もあるので、そういったものが欲しい人は購入するといいと思います。

良く分からない現象に遭遇することがあるゲームではありますが、そういった際にサポートに問い合わせると対応が早いと個人的には感じています。
私自身は何件か問い合わせた程度ですが、大体は 5 日以内に何らかの返信が返ってきています。
また、このゲームはカナダの開発会社のゲームですが、サポートへの問い合わせは日本語で行うことができますので、英語ができない方でも安心して問い合わせることができます。
日本語のサポートをしてくださってるスタッフの方々、いつもありがとうございます。

アクション性やマップなどは、長時間プレイしなくても味わえる部分ですので、興味のある方はプレイしてみてください。


個人的には「面白くない」「不便」と思うコンテンツやシステムも沢山あります。

• 👎一か所に長時間留まって動かず、せっかくのアクション性を台無しにしているミッション（主にエンドレス系ミッション）。
  
• 👎エンドレス系ミッションにおけるダラダラと長いだけの敵のレベルスケーリングシステム
  
• 👎WARFRAME というタイトルでありながら、Warframe 以外のキャラクターや乗り物を動かさなければならないミッションやクエスト。
  
• 👎オープンワールドとは名ばかりの、4 人しか入れないただでかいだけの 1 タイル。(しかも重い)
  
• 👎釣りや鉱石掘りと言ったアクション性や爽快感の全く無い、プレイ時間を引き延ばすために取って付けたような採集コンテンツ。
  
• 👎リリース時から進歩の無い、チャットベースの取引システム。 (MMO によくある「取引掲示板」のような機能が無い)
  
• 👎外部サービスに依存しているゲーム情報 (キャラクターや武器のビルドやトレード相場等)
  
• 👎アジア圏でひとまとめにされた雑なマッチングシステム (言葉は通じないしラグもある)
  
• 👎各プレイヤーの進行度や熟練度が考慮されていない雑なマッチングシステム (初心者と上級者がマッチして初心者は置いてけぼり等)
  
• 👎プレイヤーの「実力」の指標にならないマスタリーランク (低マスタリーランクでも上手なプレイヤーは居ますし逆もしかり)
  
• 👎「マスタリーランク」や「使用率」を引き合いにしたゲームバランス調整 (使用率はまったく参考にならない値ではないが、その使用率になるのにはもっと根本的な理由がある。)
  
• 👎ほとんどの場合とてつもない量のリロール回数を要求するにもかかわらず、武器のバランス調整の面をもつ Riven Mod システム。 (バランス調整がもはやプレイヤーの運まかせ)

等々、長くやっている分不満を挙げ始めると割とキリがありません。


以上、長くなりましたが参考になれば幸いです。
他に思いつくところがあれば加筆・修正します