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いわゆる商業用船舶の解体を請け負うシミュレーター。

類似したゲームとしてはHardspace: Shipbreakerがあり、そちらは宇宙で宇宙船を相手にするという差はあるものの、実はそっちのほうが完成度は高い。

解体の性質上か、どちらのゲームも船の基本的構造や解体手法は似たようなものではあるのだが
こちらにはなんといっても重力がある。

上階に配置されたオブジェクトのうち、めぼしいものを先に回収しておいてから仮想階の天井をぶちぬいて一気に崩すというのは難しいし手間もかかるがこのゲームの最大の快感ポイントである。

手間がかかり報酬が見合っているわけでもなくシナリオらしいフレーバーテキストもない。
これらは欠点でもあり利点もある。
一心不乱に解体作業をしたい人たちにとっては。

ショップの店員達は誰も彼も愛想笑いひとつなくナマステと一言言うだけでただでさえ荒んだ心にダメージを与えてくるのだが、それでも数少ない人とのふれあいだと思うと無碍にはできない。

ツールのアップグレードが進むまでは本当に苦痛で何度かもうやめようと思ったし、ゲームの進行が再起動するまで不可能になるバグも存在している。にも関わらずおすすめにしたのは解体をテーマにしたゲームが数少なく、何日かかけて一隻の船舶を解体するというのは組み立てるのと同じくらい面白い体験だからだ。

フレーバーテキストやシナリオがあり、親切設計でなおかつ宇宙が好きな人はHardspace: Shipbreakerを、
地球が好きで体力勝負ならこの作品を、それぞれプレイするのがいいと思うのだが、個人的体験でいえば結局両者は両方のゲームを体験することになるだろう。なぜならこのジャンルはとてもニッチだから。

ルーレットのルールを自由自在に捻じ曲げて某ポーカーのようなゲーム性を感じさせる作品。

プレイしはじめてすぐ気がついたのが一部のフォントが小さすぎて地味でわかりにくいこと。
全体的にまだブラッシュアップが必要で継続的なプレイをするモチベーションが湧きにくいということだ。

私は前者の理由から返品したが、着眼点は面白いし今後のアップデートでは更に良くなる可能性はあると思う。
だからせめて暫く先のアップデートまでは様子を見たほうが無難。

なんとも理不尽でイカサマしかないポーカーローグライトゲーム。

スコアの倍率や加点に関わるジョーカーはショップでランダムに出たものを買うのが一般的だが、
いかんせん懐具合が寂しいことが多い。
ワンペアなどの特定の役だけをレベルアップしていくと同じハンドが一度しか使えないボスもいたりする。

総じてバランスは取れているものの、それもアンティ8を超えるとかなり無理のある目標設定へと遷移する。
それでも違うアプローチならどうか、新しいランならうまくいくはずと、何度もリプレイをしながら震える手で
握りしめたコップの焼酎を呷る日々。

バランスの荒っぽさは可愛らしくも凶暴なジョーカーと絶え間ない金欠で後半へ行くほど加速していく。
多様なデッキやアップグレードといった要素はより攻略を複雑にして最適解を与えてくれない手応えがある。
ポーカーの常識的なセオリーなどいらない、駆け引きすら成り立たない歪んだギャンブルがここにはある。

宝石の原石を研磨するお仕事のシミュレーター。

不揃いな形の原石を選択して、カットラインに沿って綺麗に研磨していくゲームで着眼点はとても良い。

問題なのは余りに不親切すぎるUIとゲームシステムで、説明文らしきものが出てきた記憶すらない。
アイコンの多くは長押しで決定というデザインも不必要で意味のないストレスになる。

要望点としては
・マウスオーバーによるアップグレードの内容や原石の説明、カットについてのチップスの表示などの追加
・アイコンは全てクリックで決定
・仕上げた宝石をオークションや顧客に販売したり評判が増減するような味付けの追加

なぜおすすめにしたかというと
・宝石をカットするというこれまでのシミュレーターになかったジャンルの発掘
・仕上げた宝石に名前をつけることができて、見返すことができる点
・ある程度は納得できる操作性とグラフィック

暇つぶしに毛色の変わった作業をしたい人や宝石に興味のある人は一考しても良いかも。

オープンワールドで本社の指示に従って部品を
納入するゲーム。

素材を得られる場所を起点にしてラインを構築し、
指定された部材を作成して
納品するのが目的だが、問題はいくつもある。

ティアと呼ばれる段階ごとに複数の制作目標が
示され、それに従って素材のある場所を探し、
製造ラインを構築し、生産を実行する。

懸念材料はいつも電力と素材までの距離、地形の3点だ。
鉄や銅といった素材は簡単に手に入るかもしれないが、
石炭や石油はどうだろう。そのために数キロに及ぶコンベア
やパイプラインを敷設するのか、それとも、それらが手に入
る地域に独立した生産拠点を築くのか。

電力需要は常に重大な問題で、バイオマス発電機ではとても
とても賄えない時が来る。送電網の管理はどうすればいいのだろう

都合のいい場所に都合のいい素材が常にあるわけではない。
鉄と銅は得られたが、素材の種類は多く、工夫しなければ
生産ラインはとめどもなく長くなってしまう。

工場の場所はつまるところどこがいいのか？いっそ鉄道輸送
で燃料を運んでみてはどうだろうか。

アイデアだけはいくらでも出せるが実現するのが難しい、
美しい景観とひ弱なキャラクターに悩まされつつ
いくらかでも問題解決をしながら最適解への道を遠回り
していく終わりのないゲーム。

止まらない全自動ラインを構築することよりも、人力を
駆使して限りない妥協を積み重ねる道を選んだ者から一言

大事なのはプロセスではなく結果だ。

フレンドを集めて大勢でやると楽しいミニゴルフ。

豊富なマップと細かく設定できるルールによって何度でも楽しめるのが良いところ。
ホールごとのショートカットは知っていれば大きなアドバンテージになる。

ライブラリに追加しておいて損のないゲーム。

スーツケース型の爆弾を目の前にして、自分のフレンドと本当に正しく意思疎通が
出来ているのかどうかが確認できる作品。

一人は狭苦しい部屋のテーブルに置かれた爆弾を見て、そこに付いているワイヤー
の色やシリアルナンバーをフレンドに告げる。もう一人、または何人かは告げられ
た情報をもとに爆弾解除マニュアルを参照して正しい指示を出す。

制限時間は厳しく、モジュールの種類は多彩で、どういうわけかテーブルの上の時
計がけたたましいアラームを鳴らしたり、突如停電が起きたりして作業の邪魔をする。

見たこともないような記号や、点滅するモールス符号を、口頭でどうやったら正し
く伝達できるのか。

最初のうちは爆弾処理に失敗しても、笑い、励まし、さあ役割を交代だ、次は本気
でやろうなんて言えるかもしれない。
だが、爆弾の解除役に告げられる矢継ぎ早の情報量についていけなくなったフレン
ドが赤と青を頻繁に取り違えるようになったとき、互いの忍耐と人間性が試される
ようになるだろう。

ボイスチャットは必須だが、真面目にやっても気楽にやっても腹筋が痛くなる、
非常に稀有なゲーム。

不自由な左手でメスを掴み、臓器を移植する。肺をつかんで放り投げ、腸を患者の顔に置き、手術は進む。
高度な物理エンジンによって患者は必要以上に傷つけられ、止血剤の入った注射器は床に落ちる。
麻酔が決して切れないことだけが、患者にとって唯一の救いだ。

手術の種類が少ないのは難点だが、是非続編を期待したくなるゲーム。

新たなマップと、一新された農業機械はシリーズをプレイしてきた者にとってはさほど目を引くものではない。

ただ、家畜の売買や繁殖、鉄道輸送など、追加要素は幅広い部分にわたり、どれも魅力的だ。
とりわけ定期的にプラウですき込む必要性が出てきたことや、緑肥の要素追加は、より土を作っている感じが出ていて、嬉しい部分である。

たわわに実る作物を眺めながら、穀物相場に思いを馳せて皮算用をするもよし、際限なく増え続ける豚の世話に没頭するもよし、目についた木々を片っ端から切り倒すもよしと、それぞれの楽しみ方を見つけられるゲームだ。


細かな不具合はまだ残っているものの、さほど大きな問題はなく、安心して農作業に従事できる。
各工程の細かな説明がゲーム内で参照できたり、他人の畑仕事を手伝う事で報酬が得られたりといった、初心者に優しい部分も目立つのが特徴といえる。

欲を言えばこのプライスならば、もっと大幅な追加要素があっても良かったかもしれないが、次作では物理エンジンの
改良も含めてその辺りに期待したい。

延々と殺し合いを続けるようなゲームに疲れた時、これをプレイすると
心に変化が訪れるかもしれない。

最初に真っ白なキャンバスに思い通りに絵を描く。自分はこの画面で
どんな絵を描くべきか30分ほど悩んだが、特に何を描いても先の展開は
変わらないようだ。

お世辞にも美麗とは程遠い山が出現し、眺めていると季節が移り変わり、
雨や雪が降る。キーボードは鍵盤となり、音を鳴らすこともできる。

ズームアウトをしていくと、宇宙に浮かぶひとつの山、つまり自分自身を
見ることができる。時々さしたる意味のないメッセージが読みにくいフォント
で表示される。

これら全てに意味は無く、ひたすらに時間が浪費されて行く。

5分も眺めていればもう十分。また銃を撃つために違うゲームを起動したく
なるはずだ。

そしてMountainは忘れ去られて、二度と起動されることもないだろう。