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4 people found this review funny
11.9 hrs on record
Ver.1.0.2にて12時間弱で全実績解除。1話あたりのプレイ時間は2時間前後ぐらい。墓場文庫さんのゲームとしては和階堂真の事件簿もプレイ済みです。ファイルサイズは約2GB。

Pros:
  • 登場キャラクターが個性的で魅力がある
  • 解体時などの外連味のあるド派手な演出
  • 選択肢を間違っても必ず最後に正解へ辿り着ける
  • メモは勝手に取ってくれる
  • 終始マウス操作だけで遊べる

Cons:
  • キャラクターの移動速度が少し遅い

アドベンチャー好きなら試してみて損はない良作

 ゲームを開始してすぐに調査パートの操作感が以前プレイしていた「和階堂真の事件簿」に似ている、という既視感を覚えました。BitSummitだったりゲームメディアでそれなりの頻度露出していたため、私は購入時ろくにストアページも見ずにカートに放り込んで購入した口なのですが、ゲームクリアのクレジットを見て腑に落ちました。「和階堂真の事件簿」で販売担当となっていたroom6の方々もクレジットに含まれていたので、制作の体制はそのままに販売や広報が集英社ゲームズになったのかなと想像しています。

 本作はドット絵を基調とした全6話から成るポイント&クリック型の2Dアドベンチャーです。あなたはひょんなことから都市伝説解体センターへバイトとして働くことになった福来あざみとなり、まことしやかに語られる都市伝説を模した事件の調査を行っていくことになります。調査パートでは画面内の怪しいところをクリックして調べ、情報を集めていきます。情報がある程度集まると、それらを整理したり次の行動を起こすための推理をします。その画面で集められるすべての情報を得ることができると次の画面(場所)へ移動します。移動のタイミングではSNS調査と称してSNSの口コミから情報を探り、事件のあらましを得ることになります。こうしたシーケンスを繰り返すことで事件解決(都市伝説 解体)へ導きます。「和階堂真」でもそうでしたが、基本的には何かを見落とすことがない作りになっています。

 「和階堂真」も面白い作品でしたが、本作はより多くの人が楽しめるようになっていると感じます。まず登場キャラクターが移動時と同じ大きさのドットで描かれていた「和階堂真」に対して、本作ではバストアップ絵が用意されており、アニメ演出の強化が図られていることです。キャラクター性をよりプレイヤーの想像力に委ねた「和階堂真」よりも、親しみやすい記号化がされたことで分かりやすくなっています。また本作内で描かれる世界が、現実で起きている問題を土壌にしている分、より共感を得やすくなっているように感じられました。特に本作のSNS調査で描かれる匿名性(があると思われていること)を後ろ盾とした一方的な非難であったり、情報リテラシーの欠如や言い分を一方向からしか検証しない危うさなど、割と身近でも見られる光景であり、含蓄があります。

 この手のアドベンチャーゲームは重要な情報を後々の検証のためにメモを取る必要がありますが、必要な情報はどんどん自動でメモに蓄積されていきます。あざみちゃん、えらい。また必要な情報以外にも(本作に登場するかどうかは置いておいて)ターボばばあ、口裂け女、紫鏡といったような都市伝説の情報もゲームの進行に併せて蓄積されていきます。これらを見ることができるのが楽しい。インターネットが普及する前の怪談や怪異がどのようにして形成され、流行していったのか、そういう噂やどこかで聞いた情報がまことしやかに実体を形成していく様子を模倣できているのが面白い。

 本作の起動後しばらく放置すると流れるタイトルデモを見ていても分かりますが、MIBのトミーリージョーンズとかがパッと出てくるような、X-filesとかをリアルタイムで見ていた世代にはかなり刺さるはず。また本作はそのアニメ演出との親和性でアニメ化できる素地をとても強く感じます。もしゲーム発売同時で映像化されていたら、もっと話題性は増していたかもしれません。ただその場合2016年頃に放映していたオカルティックナインとの類似性は指摘されるかもしれません。


 本作で気になった点としては、移動速度が少し遅いのが人によっては気になるぐらいです。オートセーブは各画面の冒頭に自動で記録されており、一画面の移動距離も長くないので手戻りなどもそれほど気になる作りではありませんでした。


 ゲームの中身で思わず感嘆してしまう部分は本作だとストーリーです。こればかりは遊んでみてくださいとしか言えないのですが、一見バラバラの各話から最終話での収束、そして最後の最後の大どんでん返し、エンターテインメントとして非常によくできていると言えます。あざみちゃんをはじめとするキャラクターは魅力的ですし、脇を固めるキャラクターも気になるキャラクターばかりです。何気なく遊び始めましたが、一気に最後までプレイできました。一部ジャンプスケアと捉えられそうな演出もありますが、ホラー要素もそこまで強くなかったのでオススメです!GR
Posted 16 February. Last edited 16 February.
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19 people found this review helpful
1 person found this review funny
1.2 hrs on record
1周約30分、全実績解除まで70分。
ファイルサイズは140MB弱。

Pros:
  • キャラクターがKawaii
  • 操作感に優れる
  • ジャストガードが気持ちいい
  • キメ細かなグラフィック

Cons:
  • コントローラーサポート非対応

小気味よい操作感で楽しく最後まで遊べる

 ストアページにも記載のある通り全4ステージ構成のアクションゲーム。ステージ中に登場する敵を一掃して、ステージ奥に立ち塞がるボスを倒すのが基本的な流れ。傘を振る攻撃、ジャンプ、ガード、必殺技と操作はシンプルに収まっています。

 一度に表示されるオブジェクトの数はそこまで多くないため、描画解像度は固定であってもそれほど気にはなりません。ドットは細かく描かれており、登場するキャラクターは敵も含めて足下の水たまりに鏡面のように映り込んでいます。特に、水面に波紋が起きてゆらゆらと姿を歪ませながら映っている様子は綺麗です。アニメーションも滑らかで1つ1つの所作が丁寧に作られていることが窺えます。

 キャラクターの操作についても同様です。攻撃を当てたときの振りかぶる動作と攻撃判定の出るタイミング、攻撃を受けた敵のノックバックによる「当てた感覚」など、こちらも納得のいくつくりとなっています。ガードはし続けることで左右どちらから敵に攻撃されても、向きを考慮することなく自動でガードしてくれるのがアクション下手には嬉しい配慮となっています。またガードは敵の攻撃に合わせて行うと、敵の体や弾を大きく弾くことができ爽快感があります。

 ステージ中に得られる水滴を集めていくと、時折画面を通過する白い蛇に干渉することで能力強化や装備変更が行えます。能力強化はゲームを開始するたびに毎回リセットされますが、手に入れた必殺技や装備は手元に残り続け次回に持ち越すことが可能です。少ないステージ数ながらも、そうした遊びやすさへの配慮は欠いていませんでした。


 気になる点としては、キーボードで遊ぶように作られているのでコントローラーでないと難しいという人はキー割り当てなどを別途行う必要があることぐらいでした。


 やっぱり何がポイント高いかというと、全身雨具を完全装備している点です。レインコートを羽織る子はいても長靴まで履いている子はなかなかおらず、そうしたところに雑念がないところがキャラクターの可愛さを一層押し上げていると言えます。Kawaii。
 ゲームクリアまでの拘束時間も短く、僅かな時間で楽しい感覚を享受できます。580円という定価設定はお求めやすく、次のゲームを何にするか迷っている間に完全消化できると思いますのでオススメです。小さいお子様のプレイも問題ありません。但し、実際には傘を振り回さないように注意してあげてくださいね。
Posted 4 January.
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23 people found this review helpful
1 person found this review funny
2.2 hrs on record
本編のクリアまで1時間半程度、全実績解除まで約2時間。
ファイルサイズは約2GB。

Pros:
  • キャラクターがKawaii
  • こまめに設定された復帰ポイント
  • 初見でも配置が分かりやすい収集物
  • やさしめの難易度
  • 予兆エフェクト

Cons:
  • ステージ終了後演出

でも、シールを剥がしているのは頭巾のほう…だよね…?

 マジョ(犬)のイタズラによって世界中に貼られたシールを剥がしながらゴールを目指していくアクションパズルゲーム。変えられた世界を元に戻すだとか、そうした大義名分を掲げることなく進んでいくので、主人公のペリンさんはあまり深いことを考えてなさそう。でも、そんなところもKawaii。掛け声もKawaiiし、登場する敵キャラもKawaii。

 一部例外の箇所はありますが基本的には制限時間などがなく、ゆっくりと考えながら進めることができます。シールの重なりを変えて先に進んだり、一気に剥がして対岸に跳ぶなど、アクションとパズルがうまく融合しています。剥がすという動作に注目したデザインも、ゲームとしてはあまり見たことがない部類かも。アクションパズルだと解法を誤ったときの手順によっては詰む場合が出てきますが、本作では1つの区画を通過するたびに自動で復帰ポイントが更新されます。落とし穴に落ちたり、手動で復帰した際に直近の復帰ポイントからすぐ復帰できるのでストレスがありません。当然ペナルティもありません。

 ステージ中にはたくさん集めることで体力を回復する木の実の他に、3つのパーツで構成されている花束があります。これはステージに入る前のマップ上でも収集状況がUIとして可視化されています。幾層にも重ねられたシールの裏に隠れて配置されていた場合であっても花束のパーツを示すエフェクトが表示され、近づくとキラキラとしたエフェクト音も鳴るため、初見であったとしても見逃しにくい作りになっています。先述の復帰のしやすさもあって、心配性な方も取りこぼしがないように進めることが可能です。実績としても花束を集めながら進めるとコンプできるようになっています。

 ゲームの難しさとして操作に急を要するようなところがあまりなく、アクション慣れしていない方にとってもクリアできるぐらいの難しさとなっているように思えます。花束のパーツを集めようとすると少しだけ手数が増えてしまう程度で、アクション的な難しさよりもパズルとしての手順を考える難しさの方が普段は少しだけ勝っているぐらいの塩梅です。アクション的な難しさでいうとボス戦が最たる例ですが、緊急回避を要するようなボスの突撃などに対しては構えの予備動作と予兆エフェクトがあり、理不尽なミスはありません。予兆エフェクトは円が徐々に小さくなっていくので、それに合わせて一気に剥がして大ジャンプするとなんとかなるようにできています。

 
 あまり大きな問題点はありませんが、ステージクリア後の演出時にペリンさんを移動させる際にプライオリティが前後する表現が見られます。一瞬ではあるのですが、繰り返し目にする場面なので気になる人は気になるかもしれません。


 「サンバルがんばる」という開発チームの名称は聞いたことがないなと気になって調べたら、ゲームクリエイターズギルドに登録されていたので、リリース時点では少なくともプロとしての活動ではなかったのかなと思います。しかし、ゲームとしての完成度はコンパクトながら高く、飽きないダレない程度に満足したところで終えることができる引き際も実に見事でした。シールを剥がす操作もゲームなのでデフォルメされたデザインですが、操作周りで煩わしさを覚えたことがなく、剥がす感触がうまく表現されていたように思いました。

 ゲームそのものの販売価格も日本円では定価で500円と安く、2時間の映画を見るのに比べたら遥かにコストパフォーマンスに優れます。そしてなんといってもペリンさんがKawaii。落とし穴に落ちていくときの「わー…」と消え入る声もKawaiiのでミスして穴に落ちてもほっこりできます。表現としてもすごくマイルドなので、お子様に遊ばせるゲームとして親の立場としても安心だと思います。かわいらしいゲーム、2~3時間程度のボリューム、お子様向け、アクションパズルゲームで手頃な一本を探している方にオススメです。
Posted 4 January.
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44 people found this review helpful
3 people found this review funny
1
1,159.7 hrs on record
約1160時間弱で全実績解除。ファイルサイズは約93.3GB。
私はこれまでBF1942、BF2、BFBC、BF1943、BFBC2、BF3、BF4を遊んだことがあります。

Pros:
  • 支援によってスコアが貰える
  • ビジュアルが綺麗
  • 豊富なカスタマイズ
  • 本陣を深めに配置したリスポーンキル対策

Cons:
  • チーター無法地帯
  • 交戦距離が長い128人マップ
  • 自動的に入ってくる芋
  • 最適化に対する懸念

色々あったけど、やっぱり好きかな…

 リリース当時の本作はお世辞にも素晴らしいとは言えない出来栄えでした。では、今が素晴らしいかと聞かれれば、その問いに対しても素直に頷くことはできないでしょう。シリーズの持つ魅力といえば、歩兵戦だけでなく乗り物での機甲戦を含めた大規模戦闘を挙げることができます。しかし、類似の競合製品がリリースされている今日においては、かつて本作のシリーズIPが持っていた唯一無二だった価値も薄まっていると言わざるを得ません。

 本作は分隊行動を基盤としており、協力プレイを推奨しているものと見受けられます。今更蒸し返すつもりはありませんが、リリース当初は淡泊だったリザルトも個人から分隊を評価するようになっています。スペシャリストも兵科に分類されて特徴づけされた(制限を設けた)ことで、自身に足りない能力を他者に補ってもらうことによりチームワークを醸成するための動機付けが行われました。コミュニティからの様々な指摘を受けて、現在は普通に遊べるゲームになっています。


 改めてまず本作における魅力について、述べたいと思います。

 まず遊び方はユーザーに委ねられているという点です。戦闘が苦手な人は、回復や蘇生、弾薬補給や人員輸送に索敵などの支援に回れるという点です。歩兵戦が苦手でも機甲戦が得意な場合もあるでしょう。多くのFPSでは制限された比較的狭い領域において射撃戦を強いられますが、本作の戦闘領域は(それが後述する問題にも繋がるのですが)広く後方支援の活躍できる機会が存在します。分隊にちょっと強い子がいたらその子が死なないように少し離れた場所から回復し続けているだけで貢献できますし、少し離れたところに隠れているだけでもリスポーン地点として機能することができます。

 ゲームのビジュアルはとても綺麗です。綺麗過ぎて正直なところ、私の目だと遠くの細々とした自然地形と歩兵の判別がしづらいまであります。周囲の地形に馴染んだカモフラージュ迷彩を着ていると、誤認によって生存率は向上するかもしれません。レイトレーシングをONにもできますが、そんなことをしなくても十分綺麗です。

 アンロックは大量にあります。武器の数とカスタマイズは多く、同じ武器でもカスタマイズによって性能が大きく変わる場合があります。アンロックそのものに対する是非としては、最初から全部オープンでもいいんじゃないと思っている一方で、同じ組み合わせの一辺倒を個々人の適性やアンロックの進捗により抑制する効果が少なからずあるかもしれません。初期武器が比較的強い性能を持っているので、後発であったとしてもアンロック武器を所持していないことはそれほど気にはならないと思います。そして、武器やスペシャリストを使いこんで最終段階に到達すると得られる赤色にできたときはやっぱり嬉しいものです。

 BFシリーズを問わずリスポーンを行えるゲームではリスポーンキルによる稼ぎ行為が起きやすいです。本作では道中の拠点はともかく、本拠地の陣地が深めの位置に配置されており敵軍が侵入するとダメージを受けるようになっています。一定領域からは戻らないと死んでしまうため踏み込みづらく、リスポーンキルがしづらい作りになっています。追い詰められても理不尽な死亡を受けにくくなっている点は評価できます。


 では次に気掛かりな点を列挙していきます。

 BFシリーズはオンライン上でのマルチプレイヤーゲームです。一応ソロでも遊べなくはないですが、ハッキリ言って武器や乗り物のアンロックをある程度まで進めるぐらいにしか使えません。そんなマルチプレイ前提のゲームでありながら、公式サーバーにはチーターが結構存在します。超遠距離から「有効射程と集弾性の両面において当たるハズもない軽機関銃」で壁越しにヘッドショットされたりすることもよくあります。こうした存在を放置しておくと、それだけでゲームから多くのユーザーは離れていきます。しかし、咎めを受けていない現状を見て、熱心なプレイヤーのお怒りを買うのも無理はありません。せめてサーバーからそうした存在をキックできればいいのですが、直接的なキック投票は行えず、一旦そうしたユーザーを報告する仕組みになっています。そして、その報告のためのUIもいちいちメニューを開いて分隊と全体を切り替えねばならない面倒な作りになっています。

 本作は最大128人対戦に対応しているため、マップが広いです。拠点間の距離が長くなり、必然的に交戦距離が長くなりがちです。遭遇戦の距離に持ち込まれるまでに索敵して接近されるまでに撃退する方が、戦いを不得手とする弱者の心理としては「リスクを負わない戦い方」として適切だと思いがちなのです。先述したように本作は分隊行動による加点が行われるため、極力分隊と一緒に行動した方がスコアが高くなるようにデザインされています。そして熟練のプレイヤーの皆さまには釈迦に説法ですが、そうした行動を共にする能動的な分隊が前線に多く存在することこそが、最終的には局面を左右する最も大きなファクターだと断言できます。先の消極戦術こそがチームにとって最大のリスクなのですが、チームの勝利よりも個の生存を願ってしまうのは、敵陣中で一定時間生存し続ける拠点制圧などの「リスクを伴う行動」が僅かなマルチキルで覆せてしまう程度の過小評価(キル2点、制圧10点だったかしら)しかされていないことも影響しているでしょう。こうして戦闘に全く絡みもしない、分隊の役にも立たない芋(スコープだけ覗いて動かないスナイパー)が量産されるのです。

 では能動的な分隊を作ろうとした場合、最も効果的な方法としては知人同士で固まった分隊を作ることです。野良で戦う場合はとにかく戦えなくても支援できるなど、積極的に動ける人が同じ分隊にいるほど分隊の機能は高まります。本作は協力プレイを推奨していると思われるため、分隊にロックでもかけない限りは分隊員が自動で補填されます。当初は行えなかった分隊員のキック機能で、満を持して芋をキックすると新しい芋が自動補填されます。遊び方は自由なので消極戦術を取る人がいても構わないのですが、分隊行動をするつもりがない人を自動的に分隊に組み込むのはいかがなものでしょうか。分隊を組みたい人だけ組めるようにしておけばいいのに、と常々思ってしまいます。

 リリース当初の凄惨な状況から引き継いだ最適化チームは、怒れるユーザーの声を浴び続けながら本当に血の滲むような努力をされたと思います。どのような開発体制となっていたのか気にはなります。さておき、頑張って最適化を続けられた努力は認めた上で、気になっているのはエクソダス内の負荷と一部オプションの有効性です。ディスプレイのリフレッシュレートを60Hzに固定、オプションでfpsを60fpsに上限を設定してもエクソダス内では240fpsで動いていたりします。私の環境だけなのかもしれませんが、フレームロックがおそらく効いていない疑惑があります。これによりエクソダスからとエクソダスへの遷移中にクラッシュが起きることが結構多かったように思います。


 その他細々と思った点のつぶやき。

 シーズン制を敷いて待たされる時間の割に、新マップとrevamp mapのローテーションが多くなる都合で飽きが早くなってしまう。背景設定があるみたいだけど、テキストでしか語られていないので物語性は希薄。テキストの中でしか語られていない人は誰だったんだろう。ゲームモードを多くし過ぎてプレイヤーが分かれてしまい過疎化を招いちゃってる。PvPvEを作ろうとして早々に放棄、でも実績には残っているから過疎ってて実績獲得がツラトリオ・タングラム。実際にちゃんとルーチンが回るなら50時間ぐらい全実績解除できそう。ちょっとした段差に戦車が引っ掛かってイライラする。そこを対戦車砲やC5で爆破されて、もっとイライラする。犬以外の自律兵器は結局出ず仕舞い。猫型ロボットを出すと強過ぎるものね。



 BF4から暫く遊んでいなかったので久しぶりに頑張ろうかと一番高いアルティメットエディションを買いました。結果は皆さんが知る通りなのだけれども。色々言われたBFですが、一緒に遊んでくれるフレンドが多くいたことで楽しめました。やっぱり好きです。当初は高いかなと思っていましたが、やっぱり今でも高いなと思うけれども、1100時間以上も遊んだのなら元は取れたと思います。

 3年2か月前のゲームで競合となるゲームも多く存在しているため、定価は高過ぎると言わざるを得ません。一緒に遊んでくれるフレンドさんがいて、セール時に大幅値引きされているタイミングなら良いかも。セールは終わったかもだけど!
Posted 2 January. Last edited 2 January.
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30 people found this review helpful
4 people found this review funny
22.3 hrs on record
Ver.1.0f2で初回クリア。クリア後に解放されるアレンジモードをVer.1.0f5、ハードコアモードをVer.1.0f11でクリア。計19時間半で全実績解除。ファイルサイズは約1.2GB。

Pros:
  • 旧作との繋がりの示唆
  • より綺麗になったドットグラフィックス
  • 滑らかなアニメーション
  • 優れた操作性
  • 美しい旋律
  • 程よいボリューム
  • 抜群のコストパフォーマンス

Cons:
  • 攻撃予兆エフェクトで攻撃が視認しづらいことがある
  • 難易度による攻撃パターンの追加がない

より間口を広げる形で調整されたシリーズ完結作

 まずは素敵な作品を世に送り出してくれてありがとうございます。可愛らしいキャラクターが登場するも、時に残酷な影を落とすことのある世界観に魅了されました。市場での人気が高かった月下のレクイエムに寄せた2Dの続編が登場するというアナウンスからリリースを待ち望んでいましたが、その期待に十分応えてくれる内容でした。

 私は月下のレクイエムからMinoria、そして本作と3タイトルしか遊んでおらず、シリーズの旧作すべてを遊んだわけではありませんでした。Momodoraの名を冠する作品を遊んでおきながら、その中核たるモモ・レイノルとイサドラ・ドラリーナのこれまでの物語を知らないままに本作を手に取ったわけです。結果から述べれば、旧作のことをまったく知らなくても存分に遊べました。旧作との繋がりを補完するメモだけでなく、旧作との繋がりを連想させる描写によって、本作を遊び終えてから旧作を知りたくなる魅力を伴っていたように感じます。

 ドットグラフィックスはより進歩を遂げており、解像度の変更すら不可能だった月下のレクイエムよりも細かく描画されるようになっています。物語の起点であるコホ村の月明かりに照らされた村並など、光の描写がより印象に残るようになりました。それにより明るい場所と暗い場所の対比が旧作よりも際立っているように感じます。プレイアブルのキャラクターはKawaiiし、猫もなでられる。

 本作でもキャラクターのアニメーションは滑らかに遷移します。攻撃のモーションやローリングのモーションと、攻撃発生や無敵発生のタイミングが乖離していないことから、攻撃を当てたときや回避したときのSEと相まってアクションの納得感が強く感じられました。止めとして見せるフレームと中割のフレームのバランスが良いのだと思います。

 ステートごとのアニメーションは気持ち長めとなっており、攻撃を出し切るとキャンセルできないことから、コンボの3連撃は敵の行動を見ながら状況に応じて1発止めや2発止めからローリングした方がいい場合があります。このあたりのゲーム性には少し慣れる必要がありますが、次のコンボ攻撃の受付猶予が長めなことにより、遅らせてボタンを押しても攻撃が繋がるあたりで操作性の良さを感じられるかと思います。

 暗い闇が渦巻くような鐘の音色に始まり、状況ごとに用意された多様なメロディは緩急の差が大きく場を大いに盛り上げます。Koho Moonlightのようにゆったりとした曲から勇ましい印象を与えるSpringleaf Assault、旧作での旋律が含まれたラスボス戦で流れるSelin's Last Dance、そしてタイトルにもなっているエンディングで流れるサビがエモいMoonlit Farewellなど。美しい楽曲の数々は今作でも健在です。ゲームをクリア後、秒でサウンドトラックを購入いたしました。

 ゲームの難易度としてはノーダメージでボスを撃破すると特殊なアイテムが貰える仕様があった月下のレクイエムと比較すれば、そこまで難しくはないと思います。セーブファイルが消失するハードコアモード以外ではデスペナルティもありません。アイテム取得時にはオートセーブが行われ、再開時に取得したアイテムは入手済みとなっています。HPやMPを回復できるセーブポイントも、MPが尽きかける前には次のセーブポイントが用意されている按排です。メトロイドヴァニアの入門書としては程よい達成感を得られるのではないでしょうか。

 本作の目玉でもある紋章は、組み合わせによって大いに難易度を引き下げてくれます。特に中盤で入手可能となる1回だけあらゆる攻撃を無効化する「輝くイージス」と状態異常を無効化する「菊花」あたりは、性能の割に入手タイミングが早くシナジーがなくとも単体で強力な性能を持っていると思います。余談ですが、弓の瞬間火力は高いかもしれませんが強射でのスタミナ消費によって継続的なダメージアウトプットでは、現状近接攻撃に軍配が上がっているかもしれません。

 初回プレイでかかる時間は人それぞれだと思いますが、2周目以降はアイテムを集めながら進めても5時間程度で終われる程よいボリュームです。社会人にとって周回が苦にならない拘束時間のラインを心得ているのがシリーズの妙。クリア後に解禁されるゲームモードや、鐘を後回しに進めたときのテキスト差分など、リプレイを促す要素もそれなりにあるかと思います。


 私が本作で気になった点といえば、攻撃予兆エフェクトと攻撃エフェクトが重なることで敵の攻撃が視認しづらいと感じることがあったのと、難易度によるボスの追加フェーズや攻撃パターンの追加がなかったことが残念だった点です。本当に些細な点としては、後半に出てくるNPCのモモに対して話す二人称が「小さき人、あなた、司祭」で揺れていましたが、こちらは看過できるかと思います。


 月下のレクイエムは今やSteamの鉄板おすすめタイトルと言っても過言ではなく、旧作からの期待値を上回る必要があったことを思えば、制作陣の心労も想像に難くありません。月下のレクイエムのときのような攻撃パターンがわからない初見プレイ時におけるボスの手強さみたいなところから、おそらく間口を広げる形で調整された今作は、「より多くの人に手に取ってもらえるもの」と評することができると思います。

 個人的に値段はてっきり2980円~3480円ぐらいでリリースされると思っていたので、正直安いと思いました。程よい時間で遊びきることができるメトロイドヴァニアをお求めの方におすすめです。本作でモモとドラの物語は終わりといわれていますが、いつか更に高まった技術でSteamではリリースされていない1や2を新たに描き直す形でリメイクを出してくれたら嬉しいなぁと、早くも思ったりしています。

 最後に、白いワンピに黒のニーソをはいていても、司祭なんです。
Posted 15 January, 2024. Last edited 29 November, 2024.
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20 people found this review helpful
3 people found this review funny
98.4 hrs on record
Ver.2.61よりゲーム開始。Ver.2.82にて全実績解除、45時間半要しました。単に実績獲得だけを目的とするなら20時間程度で可能かと思われます。ファイルサイズは約10GB。スマホアプリのグラブルは遊んだことがありません。

Pros:
  • キャラクター造形が秀逸
  • カットイン演出が格好いい
  • 簡易入力により入力ミスしづらい
  • クールダウンによる駆け引き
  • これはこれで面白いRPGモード
  • オンライン対戦に依存する実績がほぼない

Cons:
  • オンラインロビーで対戦待ち時間が暇

対戦格闘ゲーム下手も入りやすい親切設計が光る

 一時期放映していたアニメは拝見したことがありますが、冒頭にも記載した通り原作となるスマホアプリのグラブルを一切知りません。昇龍拳は辛うじて出せるものの咄嗟には出せず、真空波動拳はままならない程度の格闘ゲーム実力しかありません。そんなぽんこつプレイヤーが本稿を書いていることを前提としてご承知おきくださいませ。

 そんな私ですが、本作は格闘ゲームとしてかなり入りやすい類だと評したいと思います。まずは何の興味がない人が見ても、惹かれるところがあるビジュアルが挙げられます。くっきりとした陰影を伴うアニメセルシェーディングで描かれたキャラクター達は影の付け方が漫画のようであり、本当にアニメを見ているかのような造形で秀逸です。Guilty Gearなどでノウハウが蓄積されているのでしょうか、Arc System Worksさんの画作りには安心感があります。
 それらが綺麗なエフェクトを纏い、声優さんに声を当てられて、息を吹き込まれています。格闘ゲームである本作ではさらに60fpsで意のままに操れ、挙動からキャラクター性を感じることができます。風格を感じるパーシヴァルさんの佇まいや、半身を捻りながら鞭を構えるフェリさんなど、モーションなどもひっくるめてキャラクター造形が素晴らしいです。

 造形が推しポイントの一つである本作ですが、中でも奥義や解放奥義を使用した際などのカットイン演出がめちゃくちゃ格好いいのです。アニメ風のカメラでの見せ方が為されており、一時的にモデルの差し替えなどを行いながら派手なエフェクトと共に描画される様は爽快そのものです。特に二ラウンド目で解放奥義を放ったときはBGMが切り替わり、まだとどめを刺していないのにBGMのせいで勝利を確信してしまうほど高揚感があります。本作はリプレイをコマ送りできるのですが、この解放奥義演出を撮影するととてもスクリーンショット映えします。お試しあれ。

 解放奥義演出が格好いいと記述しましたが、これらは一般的な格闘ゲームでの入力方法(本作ではテクニカル入力と呼称されている)ですと俗に言う真空波動拳コマンドになります。本作では簡易入力によりコマンドが簡略化されており、咄嗟にアビリティなどを出しやすくなっています。格闘ゲームが難しいのは思った通り正確に操作できるようになるために、莫大な練習時間を要する点です。そこが解消されており、咄嗟に対空技が出せる。こんなに嬉しいことはない。本稿起稿時だとSF6などがそうした時流に乗っていますが、2020年で既に導入していたのは先見の明があってSUGOI。またほとんどのキャラでアビリティや奥義、解放奥義のコマンドは統一されており、キャラごとにコマンドを覚えなくて良いのも遊びやすいです。

 本作の特徴としてはアビリティ個々にクールダウン設定があります。画面上部のアビリティアイコンUIで自身と相手のアビリティが利用できる状況かどうかを常に読み取ることができるため、対空技を先に出させておいて相手のクールダウンを誘ってから飛び込むような駆け引きを行うことができます。おそらく原作の仕様を少し踏襲しているのでしょうけど、格闘ゲームなのにRTSやMOBAっぽいエッセンスを感じることができるのは新鮮です。

 対戦部分を先に取り上げていましたが、本作には一人用のRPGモードもあります。仲間を少しずつ増やしていき、レベルアップさせながら武器の強化を行っていきます。原作を知らなくとも空の世界でどのようなことがあったのか、なんとなく分かるように作られているのがありがたいです。一部の武器は武器スキンとして反映され、対戦モードへ還元できるのも嬉しい。ストアで最初から使えるようにバラ売りされていますが、たぶん頑張れば揃えられるのだと思います。撮れ高のたかい巨大な星晶獣とのバトルやパートナーキャラとの共闘、ローカルまたはオンラインCoopもできるのでここだけでしか楽しめない要素があるのは確か。対戦の腕前に自信がなくても、レベルとパラメータを上げまくればゴリゴリに力押しできるのも安心。

 格闘ゲームだとよくありがちなのがオンライン対戦の実績。特にランクマッチ絡みのものは一部の限られた腕前を持つ人しか取ることができません。幾らゲーム仕様を初心者に寄せていたとしてもそのような実績を見たとき、「コンプリートできないなら買わない」という選択肢があることを開発者は知るべきかもしれません。本作にもオンライン対戦の実績があるにはありますが、オンライン対戦で一勝するだけとかなりハードルが低いものになっています。他はほぼ一人で獲得できるものばかりで、実績の獲得難易度はかなり低めで優しいです。


 残念なのはパブリックなオンラインロビーで対戦待ちしている時間が暇なことです。絵文字などを交えたチャットやエモートによる交流は楽しいのですが、近年の対戦格闘ゲームでは大体搭載されている観戦機能がないのが唯一の残念ポイントです。幸い次回作ではVer.1.1より搭載されているようです。


 原作のことを全く知らずでも結構長く遊んでいました。私が開始したVer.2.61の頃にはもうそんなことはなかったと思うのですが、初期の頃は色々とバランスがおかしかった(特にフェリさんが)みたいです。Ver.2.80で追加された無敵を伴うタクティカルムーブや強制割り込みのオーバードライブなどにより、今は結構遊びやすくなっていると思います。キャラはカッコカワイイですし、世界観解説やタクティクスモードなど対戦格闘ゲーム初心者にも十分遊んで欲しいという熱量が伝わりました。次回作も遊びたいと思います。
Posted 10 December, 2023.
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37 people found this review helpful
2 people found this review funny
5.4 hrs on record
インゲームにVer.表記なし。1エピソードに要する時間は約1時間程度。約5時間半弱で全実績解除。ファイルサイズは約450MB。

Pros:
  • 短時間で遊べる
  • 誰でも完結までたどり着ける
  • 怖さを抑えるドットグラフィックス
  • 終始マウスだけで遊ぶことができる

Cons:
  • インタラクト範囲
  • 繋がりそうに見える情報の重複

短時間で誰でも事件解決にいたれる推理ゲーム

 Trilogyと言いつつもDeluxeとして4つのシナリオが入っている推理アドベンチャーゲーム。シナリオは序章と終章を合わせると計6つのチャプターから成り、それぞれで殺人事件の解決に臨みます。それぞれ単独で遊ぶことができますが、登場人物や捜査履歴の繋がりから1→2→3→指切館と進むのが分かりやすいと思われます。

 簡素ながらもうまく景観を表したドットグラフィックスは想像による補完が行える余地を残していますし、凄惨な犯行現場を正視に耐える程度に抑えてくれています。恐怖や気持ち悪さといった感情が論理的思考や冷静な推理を妨げることを考えれば、万人が名推理を行える土壌の大きな要因になっていると思われます。

 進行方法としては登場人物たちのいる場所へ足を運び、新しい情報を聞き出していきます。聞き出した情報のうち重要だと思われる情報は自動的に捜査メモに登録されていき、それらの情報を別の人物に使って新たな情報を見つけていくことになります。イメージとしてはFF2の「のばら」に近いです。新しい情報が見つかり、メモが埋まっていくたびに捜査の進展が感じられます。

 各章で画面上部に表示されている必要な情報数が溜まると推理パートへ移行します。提起される設問に対して、これまでに集めた情報からピタリとくるものを選択して次の捜査対象を割り出していきます。これを繰り返すことで事件解決まで導いていきます。

 この推理パートでは間違った情報を選択したとしても、本当にそうだろうかと自動的に問い直されて再度正しい情報を選ぶまで何度も繰り返すことになります。万人が事件解決まで誘導される一方で、誤った情報のまま推理を進めることによる破綻の分岐までは用意されていないため、このコンセプトが人によっては好みが分かれてしまうところかもしれません。
 解答が1つに限られている割に似たような情報が重複していることがあり、分かりやすくなり過ぎてしまうのは避けたい意図を感じつつも、正解を選ぶまでトライアル&エラーで同じ操作を繰り返されるもどかしさも感じました。


 時系列の入り交じりやプレイヤーへの前提情報からのすり替えなどの叙述トリックも楽しめ、正しい論理展開を行えばそれほど労せずして誰でも事件解決まで辿り着くことができます。クリックする範囲が少し分かりづらくて、何度も和階堂が人物の左右を行き来してしまう点は気になりましたが、終始マウスだけで遊ぶことができるのも気楽でした。
 理屈は分かっても共感できない1や3に対して、一番腑に落ちた2が私は好きです。皆さんもどのように思われるか、試してみてはいかがでしょうか。
Posted 28 October, 2023. Last edited 28 October, 2023.
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1.7 hrs on record
Ver.1.0.2にて100分で全実績解除。ファイルサイズは約475MB。

Pros:
  • キャラクターがKawaii
  • 動作が軽い
  • リトライが速い
  • デスペナルティがない

Cons:
  • ユーザのモラルが問われる

段ボールでできた島をバニーさんがバニーホップしちゃう

 Conbunnという名前でDJを行っているバニーさんこと、ConnieさんはCardbun島では知られた存在。そんな彼女の友人であるCellさんがコンサートに必要なCD(Conbunn Discs)を無くしてしまう。コンサートの前にDiscを集めるために島中を奔走する、というお話。

 ジャンルとしてはデスペナルティのない3Dプラットフォームアドベンチャー。島の名前が示す通り、ありとあらゆる地形の材質が段ボールのようになっています。そこをConnieさんが水平方向にかなりの速度で機動力溢れる空中滑空を行えるので、移動の爽快感を強く感じることができます。ついつい連続で滑空しがちに。

 あそびの内容としては島中にあるDiscやコインを収集することが目的。時折ミニゲームとしてタイムアタックを行うセクションがあったりしますが、足切り要素などは無いので落ち着いて進めば誰でもクリアできるように作られている親切設計。収集要素の見落としに関しても、マップのチェックボックスで分かるようになっています。

 島の大半はエリアの外壁が透明のコリジョンで覆われ、地形外移動できない安全設計となっています。一部のエリアでは落下によって暗転しますが、すぐ近くから瞬時に復帰することができ、特にペナルティなどもありません。

 唯一の懸念点としてはゲームボリュームが短く、2時間以内に遊び切ることができてしまうところ。遊ぶだけ遊んでから返金して、脱兎の如く去るようなモラルのない真似だけは避けたいですね。


 本作は残念ながら日本語には対応していませんが、話の中身は難しくないのと、英語が分からなくても収集をすればクリアできるようになっています。キャラクターも可愛らしく、ちょっとした着せ替え要素があって収集作業にも身が入ります。難しいゲームで疲れている方にオススメです。
Posted 11 September, 2023.
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115.3 hrs on record
インゲームのVer.表示なし、約69時間で全実績解除。ファイルサイズは約81GB。鉄拳シリーズは1、2、3、4、TTをプレイしたことがあります。

Pros:
  • 参戦キャラクターが多い
  • キャラクターの見た目が豊富
  • ギャラリーモードの充実
  • 実績取得がやさしめ

Cons:
  • 覚えることが多い
  • すさまじく長いローディング
  • 死体蹴り推奨の設定
  • モーションの判別がしづらい

魅力はあるが初心者参入のハードルは高い

参戦キャラクターが多い

 シリーズ作から多くのキャラクターが参戦しており、シリーズ初期には多かったコンパチブルのキャラクターも、共通の性質を持った技が少なくなり独自性を増したことで異なる戦い方をするように感じられ、バリエーションに富んでいます。更に異なるゲームからのゲスト(餓狼伝説のギースさんとか、FF15のつれぇわさん等)も加わっているため、好みのキャラクターがきっと見つかります。ストーリーモードで三島家の親子喧嘩に終止符を打つ豪鬼さんは鉄拳シリーズの主人公だと思いました。


キャラクターの見た目が豊富

 そんな多くのキャラクターをカスタマイズするアイテムがインゲーム通貨で購入することができ、これによってキャラクターの見た目を変更することができます。インゲーム通貨は一人用のモードでも集めることができます。オシャレなものから奇怪なものまで多くのアイテムが揃っているため、同じキャラクターでも異なる印象を与えることができます。一部のアイテムは見た目だけでなく、戦いに効果をもたらすものもあります。


ギャラリーモードの充実

 シリーズ過去作全てのムービーや設定画などが大量に収められており、これだけでかなりのお得感を感じることができます。リアルタイムで遊んでいたのなら、懐かしさを感じる方も多い筈。私は鉄拳2のBGMが好きです。


実績取得がやさしめ

 格闘ゲームとしては珍しく対人戦を占める割合が少なく、またその条件も容易に満たせるものが多いです。ランクマッチの勝利などは対人戦が苦手な人にとって尻込みする要素となりがちですが、その回数も1回のみでいいため、1回だけなら「ちょっとやってみますか」と粘れる余地があります。

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覚えることが多い

 本作を含むシリーズでは左右の両手両脚がそれぞれのボタンに割り振られているのが特徴。シリーズ初期は2D格闘ゲームと比較するとそこまで操作量が多くなかったため、比較的初心者でも受け入れやすい土壌がありましたが、今はそのように感じられないようになっています。

 格闘ゲームに限らず、どのようなゲームであっても習熟時間というものは必要になります。向き不向きであったり、把握しておくべき要素の数によってその時間は多くなったり少なくなったりします。本作の魅力として多くのキャラクターが存在していますが、これが習熟という点ではマイナスに働いてしまっています。

 対戦で勝利するためには、自身の操作するキャラと相手の操作するキャラ双方の能力と技を把握しておく必要があります。本作の技は単発で生じるものが少なく、派生して幾つかに分岐するものが大半です。キャラ数が多ければ、派生する技も含めて対応策を講じる必要性があります。

 本作の魅力として空中コンボがあります。浮かせた相手にコンボを叩き込み、相手の体力をごそっと削るのは爽快感があります。シリーズ初期に比べてその始動技は多くなりました。アッパー系の露骨な浮かせ技と異なり、立ち右キックのカウンターヒットだったりの僅かな浮きから始動するものもあります。その僅かなカウンターから一気に壁まで持っていかれ、長い長いコンボを見る羽目になります。

 シリーズ初期と比べてカウンター一発の重みは遥かに増しました。発生が速く硬直が短い牽制技を振りつつ、隙の大きな大技は振らない、という戦い方が勝つためには求められます。カジュアルに殴り合いたい初心者プレイヤーは迂闊に手を出して反撃され、勝つためのノウハウが得られない状態が続いたまま負け続けることに陥りがちです。そしてモチベーションが維持できず、古参だけが残ることになると思います。

 またこうした戦い方をシステム側が推奨しているため、後の先を取るバックステップなどで攻撃をスカしてカウンターで拾う、ディフェンシブな戦い方をするプレイヤーが多いです。長く踏み込む攻撃を持たないキャラクターはツライように見受けられます。

 壁があれば壁コンボをすることで空中コンボに加えてダメージが見込めるため、運び技を使って相手を壁際へ運ぶことがセオリーとなっています。この運ぶ方法も知っておく必要があります。ただ運搬方法に限らず、折角たくさんの技があるのに、効率を求めて皆一様に同じ技ばかり使い続けるのはすごく残念です。オリジナルなコンボを生みだした方がダメージが大きいとか、そんな独創的なシステムが実装されたらいいのに。

 空中コンボの中にスクリュー(錐揉み回転する攻撃)を当てることで相手の受け身が取れないよう阻害することができ、これによってバウンドしている間もコンボを継続することができます。ですが、カウンター一発の重みや攻守継続が維持されるこの仕様は個人的には害悪だと思っています。一度浮かされると何もできない時間が増え、延々と相手のコンボを見させられる時間はスキップボタンがあるなら省略したいほど。

 起き攻めの対処方法も把握しておく必要があります。受け身に重ねられて再度浮かされたり、寝っぱなしだと追撃を受けたり、壁際での多段ヒットを避ける立ち回りだとか。これも初心者だとついつい反撃起き上がりを選択して、そこを逆に拾われて反撃されてしまったりします。

 上記をまとめますと、多くのキャラクターの技を派生も含めて把握、反撃のタイミングは常に見極めて反撃できるときにだけ反撃、空中コンボに併せて壁際への運搬方法を把握、空中コンボにはスクリューを入れる、起き攻めの対処方法を知っておく、基礎的な挙動に加えてこれらを習熟して初めてようやく「対人戦の初心者」になれます。本作は「分からん殺し」されることが多く、それらを教えてくれる場所もありません。


すさまじく長いローディング

 対人戦でのマッチングですさまじく長いローディングが発生します。疲れているときにマッチングすると寝落ちできるぐらいに長いです。このローディングの遅さが対人戦を行う上で最大の障害と言えます。連戦する際はローディングが発生しないのですが、対戦相手によっては1勝するだけで勝ち逃げしたい人なども多くおり、セッションを切断された場合も長い待ち時間が発生するのでとても煩わしいです。


死体蹴り推奨の設定

 対戦相手をK.O.したあとに倒れた相手を一方的に殴り続けることができます。これはK.O.後にプレイヤーの操作を止める処理が入っておらず、次のラウンドを開始するまで自由に行動できることに起因しています。システムによって許容されているため、他の格闘ゲームと比べて動けなくなったキャラクターを殴り続ける人が多いです。煽る行為が嫌いな方は、これだけで本作が嫌いになることは間違いありません。


モーションの判別がしづらい

 どんな技も上中下段に属しており、ジャンプや横移動での避けもあるとは言え、結局立つかしゃがむかで対処することになります。技の出がかりを見て、その攻撃がどの属性を持つ攻撃なのかを判断することになりますが、その技がどの属性なのかを知っていれば、明確に立つのか、しゃがむのか、がハッキリします。
 ですが、知らなかった場合にモーションからこの攻撃の高さなら中段かな、下段かなと判別することになります。本作ではこのモーションの見た目と上中下段の判定が一致していないことが多いです。「分からん殺し」されることが多いのです。どこからどう見ても中段に見えるけど判定は下段だったりして、目を疑います。



総評

 使用できるキャラクターの数が多く、見た目のカスタマイズを含めてお祭り状態を楽しむことができる。搭載されたギャラリーモードも付加価値を十分感じることができる。一方で、対人戦マッチング時のローディングは遅く、初心者が対人戦でいっぱしに遊べるようになるには膨大な時間と熱意を要する。一人用でしか遊ばないのなら問題はないかもしれないが、知らないとハメられることが多い要素についてシステム内で習熟を促す要素がなく、ユーザー側の努力に頼りきっている本作は万人に推奨できない。
Posted 23 August, 2023.
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6.7 hrs on record
Ver.1.2.1sにて一部ステージのタイムアタックでワールドレコードを狙いつつ進行し、約6時間半弱でクリアかつ全実績解除。ファイルサイズは約1.3GB。

Pros:
  • 丸みを帯びた3D造形が素晴らしい
  • クセになるロングジャンプ
  • 弾むようなリズミカルなサウンド
  • ステージごとによく調整されたスコア
  • 巧妙なカメラワーク
  • 救済措置がある

Cons:
  • ゲーム内と実績にあるランキングで同期が取れていない

ロングジャンプが病みつきになるKawaii 3Dプラットフォーマー

 前作Summer in Maraではクラフト要素を備えたアドベンチャーゲームとしてリリースされていました。本作でも街中や移動時の自由探索はアドベンチャー要素を感じさせるものの、訪れる島々ではステージ制の3Dプラットフォームアクションに装いを変えています。

 主人公であるKoaさんの頭身も前作と比べて抑えられデフォルメされており、あどけなさと可愛らしさが丸みを帯びたモデルでよく表現されています。個人的にはオープニングのアニメよりもインゲームの2Dイラストよりも、3Dモデルの造形が一番うまく仕上がっているように感じます。キャラクターモデルに限らず、地形に関してもうまく統一感をもたせているように見えます。

 ゲームの流れとしては南国の群島の中央にある街カリスで情報を集め、バラバラになった地図のかけらを見つけるためにボートに乗り込んで、個々の島を訪れていきます。島ごとに環境はバラエティに富んでおり、1つの島は複数のステージで構成されています。島の奥で新しい地図のかけらを見つけたらカリスに戻り、地図を復元しては新しい島へ向かいます。

 実際に遊んでみるとKoaさんの可愛らしさもさることながら、操作感がとても優れていることにすぐに気付きます。きっとたくさんの3Dプラットフォームアクションを研究されたのでしょうね、ぐりぐりと動かしてぴょんぴょん飛び跳ねるのがとても気持ちいいのです。

 特にジャンプ着地時にダッシュボタン押下で行うローリングと、ローリング中にジャンプすることで行えるロングジャンプは病みつきになってしまいます。頭の中でイメージした「3D空間内を点と点で結ぶ最短経路」を実現できたときは、ドバドバとエンドルフィンが分泌されます。

 各ステージにはアイテム収集要素とタイムアタックがあります。ステージ内には多くて3つのアイテムが隠されており、それらを集めることでKoaさんの服装やリュックを変更したり、移動に使うボートを強化できたりします。アイテムは意図的にカメラから外れる位置に置いてあったり、思わぬ場所に配置されていて探すのが楽しかったです。

 タイムアタックもブロンズ、シルバー、ゴールドの3段階でタイムが設定されています。数回ミスしても初見でゴールドメダルが取れることもあるなど、ぎりぎりを攻める必要はなく全年齢向けにうまく調整されているように見受けられました。タイムアタックのレコードをランキングで見れるようになるのは本編クリア後となりますが、そこで世界のランナー達と競い合うのもリプレイを促す要素となるかもしれません。

 全年齢向けの調整という点では、何度も繰り返しミスしていると難易度緩和を適用するか尋ねられます。この難易度緩和を適用すると、ステージ内で復活できるチェックポイントが本来ない場所にも細かく設けられるようになります。これによりアクションが苦手な方でも安心して最後まで遊ぶことができます。

 本作はステージ内でミスしても暗転を挟んですぐにリトライできます。オプション内でクイックリスタートを適用することによりポーズメニューを開いてリスタートを選択しなくても、コントローラーのLRスティックを押し込むだけで任意のタイミングで即座にリスタートできたりする等、せっかちさん向けの配慮も為されています。

 気になった点としてはゲーム内のランキングと実績画面のランキングで同期が取れていないことですが、スピードランナーでもない限りは気にならないと思います。


 適当に手に取ったゲームだったのですが、とても丁寧に作られており、十分楽しむことができました。実績も意地悪なものがなく、全てのコンテンツを触れば自然と全て集まるようになっていたのも好印象です。ジャンプアクションに飢えていたり、普段は忙しくしていて土日のちょっとした時間に一本ゲーム消化を考えている方にオススメ。小さなお子さんと一緒に遊べるゲームを探している親御さんにも問題ない内容だと思います。心行くまでぴょんぴょんしてくださいな。
Posted 18 August, 2023.
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