めっちゃ面白かった…！

こういうのでいい、人間ドラマが素敵…
逆裁リスペクトなサスペンス謎解きゲーです。
ムジュンをつきつける！的な感じで
資料を合わせてコレとコレ、合ってないよね？ってやることでストーリーが進行していきます
Logical！
ふわっとがばがばの思考回路でも進行する程度には謎解きの難易度はゆるゆるです（というより救済措置がすごい）
トリックに関してはちょっとよくわからないところもありましたが
そこはそれとして、余りに親切なヒントシステムのおかげで、
とにかく物語を読む分には何も考えずに進められるようになっています。
これ、ぜんぶのテキストアドベンチャーに実装してもいいと思います
めっちゃ親切！これはいい…

そして明らかになるシナリオの真相…！
え、ちょっと……みんな読んで？　これめっちゃ良い！
よいよいよいですので
おすすめです！

あまり推理ゲームやノベルゲームというものをやったことがないのですが、雰囲気に惹かれたのと、体験版を遊んで面白かったので購入。
結果としてとても楽しめました。
自分は本編とサイドストーリーのクリアで約13時間のプレイですが、体験版も合わせると大体16時間くらい。

◆ 硬派な世界観
魔法などがあるので緩い世界なのかなと思いきや、使い手が厳密に管理されたディストピア感があり、どちらかというとSFに近いです。
他の推理物よりもダークさが際立っていて、真実が残酷な展開に導いてしまう事も。

◆ 引き込まれるストーリー
能力が絡んでいるため展開が予想しづらく、どんどん引き込まれていきます。
ミスリードの使い方も上手く、予想していた展開がミスリードで、さらに上を行かれることが多く、良い意味で騙されました。

◆ 初心者でもとっつきやすい推理パート
こういったゲームは時間制限や回数制限が厳しいので敬遠していたのですが、全く無かったのでビックリしました。
無制限に使えるヒントもあるので、詰まる事は少なかったです。
逆に、ゲーム性を求める人にはぬるいかもしれません。

◆ 回収しやすいルート分岐
分岐前には自動でセーブに入るのと、本編終盤で別ルートへのヒントを聞けるので、どこで何をすると分岐するのかが検討を付けやすいです。
逆に真相ルート以外に入ってしまっても、ルートの終わりで分岐点まで戻れるのでストレスフリー。

◆ 違和感の少ないローカライズ
ロープライスの海外ゲームなので翻訳が懸念点ではあったのですが、少なくとも現バージョンで気になる所はほぼありませんでした。
誤字脱字はあるものの、これは国産ゲームでもよくある事なので割愛。

◆ 最後の事件が統括としては少し曖昧
それまでの事件が一つの線になる部分があるのですが、それまでのトリックなどに比べると理由がやや弱く感じました。
ラストも犯人との会話がうやむやにされ、少し消化不良を感じました。

時間制限などが無いため、普段この手のゲームをやらない自分でも楽しく遊べました。
Case:1~2まで遊べる体験版があるので、雰囲気に興味があればぜひ。
続編も来年出る予定との事なので、またこの捜査チームのメンバーで推理できる事を願っています。

過去たくさんの探偵ゲーを遊んできましたが、この満足度に並ぶのは『ゴーストトリック』『大逆転裁判2』『スーパーダンガンロンパ2』くらいだと思いました。それ以上かもしれません。
とにかく展開が早く飽きを感じさせないテンポなのに、それを感じさせないような驚くような展開とカタルシスが常に待ち受けている恐ろしい完成度でした。
底冷えするような怖いシーンは多くありましたが、一番怖いのはこのゲームを作った人間がいるということかもしれません。