Unreal Tournament: Game of the Year Edition

Unreal Tournament: Game of the Year Edition

44 ratings
高画質プレイガイド(2019年改訂版)
By jenova*
1999年にローンチされ今もなお大会が開催される程プレイされているUT99ですが発売から10年以上が経ち、
近年のゲームに比べると見劣りせざるを得ない部分もでてきていると思います(主に画質的な意味で)。

しかしながら画質については、設定を見直したり追加パッチを導入することでかなり改善することができます。
また既存の日本語Webページも古いものが多くなってきているため、ここではそれら画質向上のための手順をまとめておきます。
(事前にUnrealTournament.iniのバックアップをとっておいて下さい)

「評価の高いゲームだというのは知ってるけど画質が・・・」という方もプレイがしやすくなると思います。

(追記)
初心者向けQ&Aも書いてますので併せて参考にしてください。
http://steamproxy.net/sharedfiles/filedetails/?id=806068203

   
Award
Favorite
Favorited
Unfavorite
まず初めに(メモリ割り当て量変更)&回線設定
①メモリ割り当て量変更

画質を上げるにあたって使用メモリの増大が見込まれるので
メモリ割り当て量を増やしておきましょう。
(デフォルトのままではUTの場合、キャッシュサイズを4MB(!)しかとっていません。)

そのためにUnrealTournament.iniのファイルを見つける必要があります。
Steam版の場合デフォルトでは
C:\Program Files (x86)\Steam\SteamApps\common\Unreal Tournament\System
上記のようにSystemフォルダの中に入っています。
















このファイルを開き下記が記載されている部分を見つけてください。(割と上段)
-----------------------------------------------------------------------------------------------
[Engine.GameEngine]
CacheSizeMegs=4
UseSound=True
ServerActors=IpDrv.UdpBeacon
ServerActors=IpServer.UdpServerQuery
(以下略)
--------------------------------------------------------------------------------------------------
この
CacheSizeMegs=4
の部分を任意の数値に変更することでメモリ割り当て量を増やしてやることができます。

ここの数値はマシンスペックによるため個々で設定は変わりますが
搭載メモリが2GB~4GBくらいの人は512MBも当ててやれば充分でしょう。
10GB以上積んでるから余裕だぜという人は1024MBでも良いかもしれません。
追記:1024にすると私の環境ではエラーが多発するため、512までを推奨とします。


②回線設定

メニュー画面より「Option→Preferences」と進み設定画面を出してください。
(余談ですが基本的な設定はだいたいこの画面から行います。詳細な設定はiniを直接弄るかコンソールから変更することになります。)

設定画面を開いたら「Network」タブを開き「Internet Connection」の設定を「LAN」に変更しましょう。

以上でこのセクションは終了です。
解像度の変更
解像度を1920x1080に変更する

ゲーム内設定で解像度の変更ができますが現在広く普及しているフルHDに対応していません。

そこでここではUnrealTournament.iniを変更することで
フルHD表示ができるように設定しましょう。
(ここではフルHDを例に説明しますが、任意の解像度に変更できます)

先のメモリ割り当て量変更のガイドにも書いた通り、
UnrealTournament.iniはUTがインストールされたフォルダのSystemフォルダの中にあります。

このUnrealTournament.iniの中の[WinDrv.WindowsClient]セクションを探しましょう。
----------------------------------------------------------------------------
[WinDrv.WindowsClient]
WindowedViewportX=1904
WindowedViewportY=1041
WindowedColorBits=32
FullscreenViewportX=XXXX
FullscreenViewportY=YYYY
FullscreenColorBits=32
Brightness=0.700000
MipFactor=1.000000
UseDirectDraw=True
UseJoystick=False
CaptureMouse=True
StartupFullscreen=True
CurvedSurfaces=False
LowDetailTextures=False
ScreenFlashes=True
NoLighting=False
SlowVideoBuffering=True
DeadZoneXYZ=True
DeadZoneRUV=False
InvertVertical=False
ScaleXYZ=1000.000000
ScaleRUV=2000.000000
MinDesiredFrameRate=29.000000
Decals=True
NoDynamicLights=False
UseDirectInput=False
ParticleDensity=0
NoFractalAnim=False
SkinDetail=High
TextureDetail=High
-------------------------------------------------------------------------------
FullscreenViewportX=XXXX
FullscreenViewportY=YYYY
のXとYを
任意の解像度に変更してください。

フルHD(1080p)の場合だと
FullscreenViewportX=1920
FullscreenViewportY=1080
といった具合になります。


変更が上書き出来たら実際に確認してみましょう。

メインメニューから「Option」→「Preferences」で設定を開きVideoタブを選びます。
Resolutionの項目が「1920x1080」になっていたら成功です。
(なっていない場合はプルダウンを開き選択してください)
お疲れ様でした。



レンダラの変更(Direct3D10) ※非推奨(2015年3月3日追記)
UT99には有志の方が作成したカスタムレンダラ―が存在します。
これを導入することにより画質の向上だけではなく、細かなバグFIXや
詳細な設定変更をすることが可能となります。

ここではレンダラをDirect3D10(DirectX10)に変更してみましょう。
(Direct3D11も存在しますが変更点がほぼ無い上更新もあまりされていないため、
特に理由が無ければDirect3D10を導入しましょう)


(2015年3月3日追記)
私の環境において現在のDirect3D10パッチ(d3d10drv-v28)ではたまに画面が一瞬暗転し以後マウス遅延が生じるバグが発生します(パッチのバグであると思います)。
よってこのセクションは参考に残しておきますが次のセクションに「Direct3D9」の導入方法を記述しますのでそちらを推奨とします。
(追記ここまで)


Direct3D10はDirectX10APIの一部のため、Windows VISTA以降のOSが必要です。
(XPのサポート期限は切れているのでXPを使っている人もいないとは思いますが念のため)



http://kentie.net/article/d3d10drv/
↑のダウンロードページへ行き最新版(current version)をダウンロードしてください。










ダウンロードしたZIPを解凍したら、UnrealTournamentフォルダの中に入っているファイルを全て
UTがインストールされているSystemフォルダの中に入れてください。


完了したら一旦ゲーム起動してください。

メインメニューからOption→Preferencesと進みVideoタブを選択。
「Video Driver」のところに現在利用しているレンダラが記述されているので
「Change」を選択。











「本当にチェンジするのかい?」という確認画面が出ますので「Yes」を選択。





すると←のような画面が出ます。そのままではD3D10が無いので「Show all devices」を選択。















「Direct3D10 Support」という項目が出てくるのでそれを選択しNext。
あとはNext→Next→Run!と選べばUTが起動します。






最後に確認をしておきましょう。
Option→Preferences→VideoタブでVideo DriverがDirect3D10 Supportになっていたら成功です。
お疲れ様でした。




(オマケ)
詳細設定はiniファイルの書き換えでも行うことができますが
ゲーム内からでも行うことができます。

メインメニューからTool→System Consoleと選び「preferences」と入力します。
するとAdovanced Optionsのポップアップが表示されます。



ここから画像のように「Rendering」→「Direct3D10 Support」を選ぶとレンダラに関する詳細設定ができるようになります。
基本的にはデフォルトのままで構いませんが、最近はリフレッシュレート120Hz(144Hz)に
対応したTNパネルも普及してきているので持っている方は「FPS Limit」の値を
変更しておくと少しヌルヌル加減がアップします。
レンダラの変更(Direct3D9) ※推奨
別の有志の方が制作されたDirectX10以降のパッチにはバグが残っているようなのでDirect3D9の導入方法を解説していきます。


初めて導入される方もD3D10より普及し安定しているD3D9の導入をおすすめします。


i) 導入編

http://www.cwdohnal.com/utglr/にアクセスしましょう。以下の画像のページにアクセスされると思います。


現在(というよりここ何年も)最新版のものは「utd3d9r13.zip」になるのでこれをダウンロードしましょう。



あとは出てきたファイル2つをUTがインストールされているフォルダのSytemフォルダの中に入れれば準備は完了です。


UTを起動→Preferences→Videoタブ→「VideoDriver」のチェンジボタンを押します。
「Change Video Driver」の確認ダイアルログが出るのでYesをクリック。



上のような画面が出ますので「Show all devices」のチェックを入れると




このように現在変更できるビデオレンダラが一覧表示されるので「Direct3D9 Support」を選択しましょう。


以上でDirect3D9の導入は完了です。








ii) 設定編(V-Syncの無効とフレームレート)

基本的にはデフォルトの設定のままで普通にプレイできる設定となっています。
しかしなるべくマウスの加速を切りたい方や、D3D9を導入するとゲームスピードが凄く速くなってしまう方向けの設定を解説していきます。

UTがインストールされているフォルダのSystemフォルダを開き、「UnrealTournament.ini」を開きましょう。
テキスト最後尾の方に「[D3D9Drv.D3D9RenderDevice]」というセクションが追加されていると思います。(以下の画像参照)





この中にある「SwapInterval=」の項目がV-Sync(垂直同期)の設定になります。
デフォルトの「-1」ではバッファスワッピング制御となっています。オフにするには「」、オンにするには「」と書き換えます。
(V-Sync特有のマウス遅延が気になる方は「0」に設定しましょう。)


また同様にして「RefreshRate」の設定もしておきましょう。

【2020/04/19 追記】
現在200Hz以上のリフレッシュレートのモニターを使用している方は
以下のガイドの設定を実施してください。

https://steamproxy.net/sharedfiles/filedetails/?id=2016260220


60HzIPSパネルのディスプレイを使っている方は「RefreshRate=60」とします。
また120Hzや144HzのTNディスプレイをお持ちの生粋のゲーマーの方は「RefreshRate=120」、「RefreshRate=144」としておくとヌルヌル(ただしNewNetの導入されていない通常マルチプレイでは60Hzに強制される)プレイができます。

この設定をしておくことでV-Syncを切った時にゲームスピードが以上に速くなってしまう現象を止めることができます。

【2019/11/16 追記】
特定のCPU(マルチコアプロセッサ)において上記リフレッシュレートの設定を
実施してもプレイ中のゲーム速度がおかしい(異常に速い/遅い)事象が
発生する場合があります。
その場合は、Dual Core UT Fix[ux.getuploader.com]を導入することで改善される場合があります。
(導入方法は"System"フォルダ内の"UnrealTournament.exe"を差し替えるだけなので、
元のexeを退避してから配置してください。")


D3D9についての解説は以上になりますが、詳しい解説を知りたい方はこちらのページ[www.cwdohnal.com]を参考にしてください。(ただし全て英語)

テキスト編集ではなく実際にゲーム画面を確認しながら設定を行いたい方はUTを起動し
Tool→System Console→「preferences」と入力することでAdvance Optionsの設定画面を開くことができます。
このAdvanced Optionsの Rendering→Direct3D9 supportの項目で同様の設定をすることができます。



高画質テクスチャーの導入
ここではテクスチャーを高解像度のものに置き換えることで更なる画質アップを目指します。


注意:サーバを立てるPCにはこのテクスチャは導入しないでください!!スキンが正常に動作しなくなります!
サーバを立てるのはサブPCやノートパソコンでも充分可能なのでこのテクスチャーはUTプレイ用PCにのみ入れてください。
また、事前にTexturesフォルダのバックアップをとっておいてください。



S3TCテクスチャーのExtreme Endをダウンロードします。


(追記)
高画質テクスチャーまとめ[t.co] 
上のアップローダーにおいて21個すべてのファイルをまとめたものをアップロードしておきましたのでこのzipを使えば以下のダウンロードは不要です。

(追記ここまで)

http://www.uttexture.com/UT/Website/Downloads/Textures/ExtremeEnd/StockUT/UTExtremeEnd.htm

上記URLにアクセスし、ファイルをダウンロードします。
1つのファイルにつき4つのDL先サーバがありますがどこのサーバから落としても中身は同じものになります。










全部で21個のファイルをダウンロードできたら解凍して中身(拡張子.utx)を
UTがインストールされているフォルダの中のTexturesフォルダに全て上書きします。
(上書き前にTexturesフォルダのバックアップはとっておいてください)


以上で高画質テクスチャーの導入は終了です。お疲れ様でした。
(おまけ)Steam版UT99でエラーを減らすために
(前置き)
UT99の場合WindowsVista以降のOSではゲームを「管理者として実行」することでエラーを減らすことができます。
しかしSteam版ではUnrealTournament.exeを管理者として実行するだけではSteam越しではなくUT99のみの起動となってしまうため、Steamにプレイ時間が記録されたりオーバーレイなどの機能が使えなくなってしまいます。

そこでUT99を管理者として実行し、かつSteam越しで起動するための方法を説明します。


(注意)
UnrealTournament.exeを事前にデフォルトで管理者として実行する設定にしている方はこの設定を外しておいてください。
BATファイルのみを管理者として実行していないとSteamの機能は使えません。


(BATファイルの作成)
まずメモ帳などを開き、1行目に「@echo off」
2行目に「start steam://rungameid/13240」と記述します。

このファイルをUTがインストールされているフォルダの中にでも保存しておきます。
Batファイルにするために保存後、拡張子を「.txt」から「.bat」にしておきます。
これでこのファイルを右クリックし、「管理者として実行」を選択することでUT99を管理者権限で且つSteamの機能を使いながらゲームを起動することができます。

いちいち右クリックして起動するのが煩わしい人はこのBATファイルのショートカットを作り、
プロパティ→ショートカットタブ→管理者として実行 にチェックを入れておくことで普通に起動しても管理者として実行することができます。
(おまけ②)Win10の人向けのおすすめ設定
Win10の方はアップデートにより追加されたオプションがUT99のフレーム描写を妨げている可能性があるためこちらの設定をお勧めします。




上の画像のようにSystemフォルダ内にあるUnrealTournament.exeを右クリックし互換性タブから
画像赤枠内の2つのオプションにチェックを入れてください。
3 Comments
Seineko 17 Apr, 2023 @ 6:29pm 
日本にUTファンがいるのは知らなかったです!うれしい!
shukua 28 Mar, 2022 @ 8:56am 
rock 'n' roll
jenova*  [author] 26 Feb, 2017 @ 5:00am 
高画質テクスチャのまとめzip(約3GB)がMegaのダウンロード制限に引っかかるみたいなので別のロダに変更しました。